理科研究部【合同】 最新情報

活動報告

【中高理科研究部】2024年度大菩薩ジオツアーの参加報告

2024年11月20日

2024113日(4日()の1泊2日大菩薩ヒュッテとその周辺地域(山梨県甲州市)において開催された「大菩薩ジオツアー」に、高校2年の前君と田中君が参加をさせて頂きました。

株式会社 ダンク(ジオトレアカデミー事業部)と東京都立武蔵高等学校山岳部同窓会(顧問の荒井が所属)との共催で開催されました。メイン講師として筑波大学大学院生命環境系の元教授 久田健一郎先生が、ご指導下さいました。

前君は、昨年度に続き2回目の参加、田中君は今回初めてのジオツアーでした。2人とも、理科研究部で夏休みに大菩薩ヒュッテを宿泊地として実施をした天体観察・科学観察合宿に参加をしており、大菩薩ヒュッテへの宿泊は、田中君が2回目、前君は4回目になりました。 

~田中君の感想~ 

今回は久田健一郎先生に大菩薩の地質についてまた11日に発生した大地震(令和6年能登半島地震)について現在わかっていることを教えていただきました。はじめに大菩薩ヒュッテ内でおこなわれた2時間程度の講義は、とてもためになりました。また、実際に大菩薩峠の山頂まで登る過程で足元の石を見ることで、大菩薩がどのようにして形成されたかや、周りの山々との関係等普段よりも視野を広げて考える時間を過ごすことができました。ヒュッテでの1泊2日の生活は日常生活とはかけ離れていて、ネットすら繋がらず、焚き火で暖をとるような生活でした。普段とは一味違う生活を送れたことも、参加をした価値があったと思います。さらに私は幸運なことにヤマネを見ることができました。こんな経験は滅多にできないと思います。とても刺激的で楽しく有意義な2日間でした。機会があればまた行きたいです。 

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【中高理科研究部】第52回埼玉私学文化祭 研究発表部門にて芸術文化連盟賞と優秀賞を受賞しました。

2024年11月07日

理科研究部  第52回(2024年度)埼玉私学文化祭 作品展 研究発表部門の報告 

11月2日(土)~3日(日)に埼玉会館の展示室において開催されました第52回私学文化祭作品展の研究発表部門に、生徒3名が出品させて頂きました。一般公開に先立ち、11月1日(金)におこなわれた審査の結果、下記のとおり受賞をすることができました。 

 

◎高校2年 中嶋君 

 「持続可能な社会を意識した素材キチンを蟹の殻から細菌を通じて抽出するプロセスの検証」 

・・・ 埼玉県私立学校芸術文化連盟賞 

高校2年 古里君 

 「水温上昇及び水質の変動が河川生態系に与える影響とその将来展望 -芝川を事例として-」 

・・・ 優秀賞 

高校1年 徳田君 「令和6年能登半島地震の各種データから読み解ける教訓と対話的な探求 

               ~現地を訪れて分かったこと~ 」 

・・・ 佳作 

 

112日(土)は終日雨天だったにもかかわらず、多くの方に埼玉会館の展示室に来場頂きました。出品者の生徒たちは、ポスターの前に立ち、研究の成果を分かり易く語りました。理科研究部の卒業生や、昼過ぎに学校が放課となった部員にも、来場頂くことができました。卒業生は、高校在学時や現在大学で学ばれている経験も活かして、生徒に研究内容に関するアドバイスをして下さいました。

一般公開2日目の113日(日)は、午後から表彰式がおこなわれました。表彰式に続いて、交流会(ポスターセッション)が開催され、各校の理科研究系の部活動で取り組まれている25の研究発表がポスター展示されました。交流会では、学年や学校の枠を超え、また中学生から大人まで会場に集った皆さんにより、各ポスターの前で議論が盛り上がりました。


発表をさせて頂いた生徒たちも、見学に来場された生徒たちも、多種多様な研究に触れることで今後の自身の活動に活かしてくれるものと期待しております。おわりに、研究活動や発表用ポスターの作成にご協力頂いた皆様、会場へお越し頂いた皆様に、深く感謝を申し上げます 

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【中高理科研究部】 卒業生による「第4回栄東ラボ」を開催しました

2024年11月01日


10月26日(土)の午後に、標記の第4回栄東ラボを開催致しました。
今回は、「みんなで考える神経ネットワーク」でした。43期の岡田祥功君・片桐蓮君、41期の島村泉里君が講師を務め、中学1年生~高校2年生までの20名程の生徒が参加をしました。参加をされた生徒の感想と活動の様子の写真を掲載致します。

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星野君(高校1年生)の感想

 第4回栄東ラボでは、神経系について学習した。始めに神経の種類や働き、どのように情報を伝達しているのかについて講義を受けた。高校1年生は、今回の中間テストの生物の範囲で神経系の働きについて学んでいたため、講義内容をスムーズに理解することが出来た。その後、アクティブラーニングとして感覚神経の情報伝達速度を、実験方法から実証まで参加者のみで考え求めた。
このラボでは、学校の授業では学べないような詳しい話も聞くことができた上に、現役大学生の先輩方による講義ということで質問もしやすく、楽しみながら学ぶことができた。栄東ラボは好奇心を満たしながら学習して 、知識を深めることが出来る貴重な機会である。次回もぜひ参加したい。

 

藤原さん(中学3年生)の感想

 私が参加した今回の栄東ラボは、現役医学部生が教えてくれました。始めの講義では、神経はどのような働きをしているか、予想を立てながら先生の解説を聞きました。未履修のはずの中学1年生が活躍していました。
 次に「感覚神経の伝達速度を計る」というテーマで、実験の計画から実際の速度との比較までを行いました。神経伝達速度の実験があることについては授業で教わりましたが、中枢神経や運動神経を含まない数値については考えませんでした。学年を越えて案を出し合い、試行錯誤しました。
 計算結果は実際より速くなってしまいましたが、知識よりも大切なことも学びました。データの前提を確認すること、数値を求めるときは範囲に気をつけること、3,4人との対話で大人数を動かすことなどです。 理科を楽しむためにも数字と仲良くなりたいと思いました。

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【理科研究部】夏季合宿を行いました。

2024年10月02日

夏季合宿を、8月1日(木)〜8月2日(金)の1泊で実施しました。この合宿は天体観察や科学観察、部員間のコミュニケーションを深めることを目的とした、理科研究部の恒例行事で、今回は高校1年生14高校2年生1名の総勢15の生徒が参加しました。 

詳細報告はこちらをクリック

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【理科研究部】第41回歴史地震研究会(木曽御嶽大会)に参加しました。

2024年09月27日

9月13日~15日の3日間にわたって、長野県木曽町と王滝村で開催された地震の学会(第41回歴史地震研究会(木曽御嶽大会))に、高校1年徳田くんが参加してきました

1984年9月14日に発生をした長野県西部地震(長野県王滝村を震源とするマグニチュード6.8の地震)から40年の節目をむかえ、当地において開催されました。

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活動報告詳細はこちらをクリック

【理科研究部】芝川環境・生態調査を行いました。

2024年09月27日

7月26日に芝川環境調査を実施しました。この調査は部活動が発足して数十年経つ歴史の中でも、最も継続して力を入れてきた調査研究の一つになります。部内有志約20名は簡易検査キットをもって、所定の川辺に移動し、全地点で定刻に調査を行いました。

この日は暑い天気でしたが、部活全体で熱中症対策に最も気を配ったため、全員最後まで調査を継続することができました。現在は得られたデータを例年と比較をするなどして、周辺の環境について考察を行っています。

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また翌27日には、芝川上の定点で調査を行っている生態調査を同じく部内有志で行いました。これは高校部長を始めとした精鋭で行いました。


今後得られた調査結果は部内でまとめ外部発信していく予定です。

【理科研究部】 日本地球惑星科学連合2024年大会(JpGU2024)にてポスターセッションを行ってきました。

2024年05月30日

日本地球惑星科学連合2024年大会(JpGU2024)にて、理科研究部高校1年1組 徳田光希君が令和6年能登半島地震の各種データから読み解ける教訓と対話的な探求」というテーマでポスターセッションを行ってきました。

高校生セッション(ポスターセッション)は、13:45~の90分間のプログラムでしたが、徳田君のポスターの前には13時頃から、多くの研究者高校生セッションに参加をしている全国各校の生徒を含む)が集まってくださいました。

また、終了時刻を過ぎても次々とポスターの説明を聞きに声をかけてくださり、16時頃までの3時間程、ポスターの前でプレゼンを頑張りました。

理科研究部の生徒たちも、会場に見学に来て、高校生セッションをはじめ口頭発表を含む各セッションで多くのことを学べたようで、有意義な1日となりました。

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【理科研究部】卒業生による実験教室 「栄東ラボ」(2024年度 第1回)が行われました。

2024年05月30日

第42期の卒業生の発案により2022年度から始まった実験教室「栄東ラボ」今年度第1回目が、5月18日(土)に行われました。

今回は、「グラム染色を通して学ぶ生物の構造と共通性をテーマに、43期生の岡田祥功君(国際医療福祉大学)がメインの講師を、また、サポートとして、同期の片桐蓮君(東京大学)・佐藤弘康君(東京大学)、42期の鈴木隆仁君(千葉大学)、41期の島村泉里君(信州大学)が、運営をしてくださいました。

詳細の記事はこちら

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【理科研究部】埼玉県主催「川の再生交流会2024」の参加報告

2024年02月15日

2月10日(土)に埼玉会館(さいたま市浦和区)で開催された埼玉県主催の「川の再生交流会2024」に、高校2年 岩﨑君と高校1年 古里君が参加をしました。
この交流会は、県内で河川の環境に関する活動に取り組んでいて「川の国応援団」に登録されている団体の皆さんが一同に会する毎年恒例のイベントです。

第1部「全体会」

午前中は、大ホールでおこなわれた第1部「全体会」に出席をし、3つの講演を聴講しました。各講演で上映されたスライド資料は、下記のタイトルをクリックするとご覧いただけます。

◎基調講演 「埼玉県の川づくり ~浸水&親水対策は身近にある~
◎事例発表 「いい川づくりで繋ぐバトン ~川のお兄さん、お姉さんの活動~
◎県の取組 「リバサポの取組状況

第2部「テーマ別ポスターセッション」

昼過ぎに展示室でおこなわれた第2部「テーマ別ポスターセッション」において、岩﨑君と古里君がそれぞれ中心になって取り組んでいる研究について、A1版1枚ずつのポスターを前に発表をおこないました(下の写真)。
環境に関する研究者や学生(高校生や大学生)が見て下さり、交流・議論を深められました。

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第3部「分科会」

第3部は、6つの分科会の中から、それぞれが興味をもつテーマを選んで出席しました。

【第1分科会:川ゴミ】
第1分科会「川ゴミ」には、マイクロプラスチックを研究対象としている岩﨑君が参加しました。
河川のプラゴミ問題は、その現状について様々な観点から討論しあい、行政、地域、県民それぞれの結束を高め、我々のゴミ問題への更なる意識の向上が必要であると学びました。

詳しく話を聞くと、河川では特にマイクロプラスチックによる汚染が深刻であり、上流、中流、下流の全域でマイクロプラスチックは観測されているそうです。
生活排水における洗濯物の衣類繊維などや不法投棄によるものだけでなく、河川周辺の工場や建築工事中の物資にも原因が挙げられました。
その他原因も様々に考えられますが、事実として、河川に生息する魚の体内におけるマイクロプラスチック調査を行ったところ、数千匹の魚のうちマイクロプラスチックが観察されなかったのはたったの4匹だったそうです。
研究データは十分にそろっていませんが、マイクロプラスチックは生物への毒性も考えられるので、事態は良い状態とはいえないと考えられます。

このような問題に対処するためにまずできることは、まず我々が私生活で出すごみの量を減らすこと、そして排出されたごみや排水等を行政が管理・処理を徹底することが重要であると提案されました。

この課題を遂行するするために、我々が出すゴミの量に対して税金等をかけることで、(各人の所得による課税額は変動させるべき)民間人がごみに対する意識の改革を狙うことができるという考えが挙げられました。よって、このようなプラスチックごみ問題の解決には、分野・職業を超えて会議や取り組みを継続的に行い、協力していくことが重要であると考えます。

【第3分科会:川と防災】
第3分科会「川と防災」には、地震や津波の研究に取り組んでいる顧問の荒井が参加しました。県内外の河川で過去に発生した災害の事例(各人が印象的だった事例)や防災上気になる点を発表し合いました。

河川の両岸で(左岸と右岸とで)堤防の高さに違いのある事例や、津波が河口から10km以上の上流にまで遡上した事例(1983年日本海中部地震による津波の秋田県米代川の遡上)等が挙げられました。

今後の対策(課題)として、雨による河川の氾濫も津波の遡上も、過去に発生した歴史から学ぶことやハザードマップを適切に活用すること(浸水範囲に入っていないから絶対に安全というのは誤認であること)が提案されました。また、内水氾濫(垂直避難で良い場合が多い)か外水氾濫(建物の土台ごと流される水の力を受け得る)かによって避難行動の仕方が異なること霞堤のような川の水を退避させる遊水スペースを設ける必要性上流部(山崩れの危険度やダムの放流のタイミング)と下流部(河川の氾濫による浸水)を共に守る難しさ等が挙げられました。

これらを踏まえ、地域における日常からのコミュニケーションの必要性(共助)、河川が氾濫した際の浸水の順(地区によって浸水の発生に時間差が生じる)を見積もることの大切さや災害発生時の行政の動き(情報発信)の重要性が提案されました。

【第6分科会:水質改善】
第6分科会「水質改善」には、2023年12月に理科研究部で実施した芝川の水質調査を計画・運営してくれた古里君が参加しました。

川の水質と河川生態系の関係、河川における水質の維持や改善について、河川に流入する排水に焦点を置いて討論を行い、下水道の整備や家庭の単独処理浄化槽からアオコなどの原因となる窒素やリンなどを大幅に除去する高度処理型合併処理浄化槽への転換を行う方法、農業排水などを直接流さずに植物の水耕栽培などを行って水中からのリン除去や硝酸態窒素の除去を行う方法、河川への農薬流出を減らす有機農法の実施などが意見として挙がりました。
そして河川の景観や水質の悪化をもたらしている河川ゴミについても着目し、レクリエーションとして行うカヌーの河川清掃や環境教育としての生物・清掃調査などの例を通して、公的機関による河川の管理と地域住民の河川への関心と意識を高めていくことが重要であるという結論に至りました。

理科研究部では、2024年度以降も芝川をはじめとする河川の環境に関する研究を継続します。
栄東中学・高等学校へ入学されましたら、ぜひ理科研究部で一緒に取り組みましょう!

【理科研究部】第51回(2023年度)埼玉県私学文化祭とその後の活動報告

2024年01月17日

2023年11月3日(金)~5日(日)に埼玉会館において開催された「第51回 私学文化祭作品展(研究発表部門)」に、下記の5名の生徒が出品しました。
11月3日(金)におこなわれたポスター審査の結果、3名の生徒が受賞をすることができました。

 ① 高校2年 岩﨑君 「髪の毛と油によるマイクロプラスチックの回収方法に関する研究」・・・優秀賞
 ② 高校1年 加藤さん 「各材質に適する指紋の検出方法に関する研究」
 ③ 高校1年 大瀧さん 「プラナリアの再生についての研究」
 ④ 中学3年 徳田君 「埼玉県所沢市企画展『関東大震災百年』について」・・・中学優秀賞
 ⑤ 中学2年 藤原さん 「時間帯毎の鳥の行動と鳴き声」・・・中学優秀賞

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11月4日(土)の一般公開には、学校が放課後になった午後から、多くの部員が埼玉会館へ来場をしてくれました。
研究発表部門には、各校の理科研究系の部活動で取り組まれている28の研究発表がポスター展示されており、来場をした生徒たちも、多種多様な研究に触れることで今後の自身の活動に活かしてくれるものと期待しております。

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11月5日(日)は、15時まで一般公開が開催され、前日に引き続き部員たちが作品を見に来場してくれました。
午後からは、各校の生徒たちがお互いに研究内容に関してポスターの前で議論をし合う交流会・表彰式が実施され、第51回私学文化祭は幕を閉じました。

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※以下に、5名の研究発表ポスター(写真)を添付致します。

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私学文化祭を終えて、5名の生徒は、更に研究を深化させるべくそれぞれ活動に励んでおります。

その中で、高校2年の岩﨑君は、今回研究対象としているマイクロプラスチックの回収技術について、環境負荷がどの程度あるか実験的な調査を試みています。
この研究は、東京大学先端科学技術研究センターが主催する高大連携プログラムの一環としておこなってきました。
12月末にそちらでの中間報告会においてオンライン発表を予定しています。また、2024年2月11日(土)に埼玉会館にて開催される埼玉県主催の「川の再生交流会2024」のポスターセッションで発表を致します。

中学3年の徳田君は、自身が閲覧調査に取り組んできた関東大震災(1923年9月1日発生)当時の埼玉県所沢市の日記を記されていた北田様のご親族のご好意により、所沢市文化財保護課の方々と共に、2023年12月に北田家を訪問させていただきました。
庭にご案内頂き、閲覧調査をおこなった北田家日記の中に繰り返し記載のあった「築山」や「石灯籠」を実際に見せていただくことができました。また、先代から伝え聞いている関東大震災当時の様子についても、詳しくお話しを伺うことができました。
今後も、所沢市域におけるこの地震による被災からの復旧・復興の過程や他の地震も日記に記されている可能性を探究致したく、日記の調査を継続していくにあたり、今回の訪問で実物を見学させていただきお話を伺えたことはたいへん有意義でした。

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【理科研究部】大菩薩ジオツアー (大菩薩ヒュッテとその周辺地域(山梨県甲州市))

2023年12月27日

2023年10月28日(土)~29日(日)の1泊2日で、大菩薩ヒュッテとその周辺地域において開催された「大菩薩ジオツアー」に、高校1年の前君が参加しました。

株式会社 ダンク(ジオトレアカデミー事業部)と東京都立武蔵高等学校山岳部同窓会(顧問の荒井が所属)との共催で開催されました。
メイン講師として筑波大学大学院生命環境系の元教授 久田健一郎氏が、「研究者の育成を視野に入れながら、トレッキングから見える景色や地質の成り立ちを解き明かすことで、ジオサイエンスに興味をもつ」ことを目的として、ご指導くださいました。

前君は、理科研究部で夏休みに大菩薩ヒュッテを宿泊地として実施をした天体観察・科学観察合宿(下の写真)に参加をしたことがきっかけで、本ツアーのことを知りました。

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今回のジオツアーは、「日本の成り立ち」と「大菩薩付近の地質」をテーマに、講義「大菩薩の地で岩石循環を見る」と実踏(大菩薩峠からの眺望・露頭観察・崩落地の観察など)が行われました。
日本列島が大陸から1500万年程前に分離したこと、伊豆小笠原弧が何度か本州にぶつかってきたために飯坂山地や丹沢山地ができ伊豆が半島となったこと、そのために中央構造線が大きく内陸にゆがんだこと、大菩薩は北米プレート/ユーラシアプレート/フィリピン海プレートがせめぎ合う様を俯瞰できるポイントであること、などを学びました。また、大菩薩峠の山頂への登山道に分布する露頭からわかることや、山頂付近の地質構造についても、学ぶことができました(下の各写真)。
さらに、講師の先生に大学や進路に関しても質問をして話を聞くことができ、たいへん有意義な2日間となりました。

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【理科研究部】高校化学グランドコンテスト2023 (芝浦工業大学豊洲キャンパス) への参加報告

2023年11月15日

10月28日(土)、29日(日)の2日間、芝浦工業大学主催で豊洲キャンパスにおいて開催された「高校化学グランドコンテスト2023」に、高校1年の日髙さんが参加し、ポスター発表をしました。

研究テーマは、「メタンハイドレートをエネルギー資源に」です。
発表に用いたポスターはこちらをご覧ください。
メタンの分解に関する実験を希望しましたが、大きな圧力を必要とし、安全面も踏まえ高校の実験室では難しいため、今回は先行研究の文献からの結果の引用・考察のレビュー形式としました。
公的な大会での発表は初めてでしたが、化学の先生方の多大なご支援をいただきながら研究を進め、部の先輩にもサポートをしてもらいポスターを完成することができました。

このコンテストには、化学に関連する分野を研究の対象にしている全国の高校生や研究者の方々が多数集いました。
1日目におこなわれた80分間のポスタータイムでは、多くの生徒や先生方が見てくださる中、自信をもって研究内容を語ることができました。また、質疑応答を通した議論も積極的に行われました。
その後に行われたレセプションパーティーでも、同じ化学の学問を探究している多くの高校生とコミュニケーションを取ることができ、有意義な時間を過ごせました。
2日目は、口頭発表を聞きました。
英語でのプレゼンをした学校が多く、発表後の英語での質疑応答も含め多くのことを学びました。

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【理科研究部】2023年度所沢市企画展『関東大震災百年』 関連講座の報告

2023年09月27日

8月15日~9月24日まで所沢市生涯学習センターで開催されている所沢市文化財保護課主催の企画展『関東大震災百年』の「関連講座」が、9月16日(土)に実施されました。

午前10時からの講演では、理科研究部でこれまでに取り組んできた研究「埼玉県の関東地震(1923年9月1日発生)の記録の調査・分析」の成果を、スライドを用いて発表をしました。
(発表スライドは、こちらより閲覧できます)

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講演に続いて、理科研究部と共に企画展での展示発表をしている市民学芸員の方々も登壇され、パネルディスカッションが行われました。
参加者の皆さんより質問やコメントをいただき、登壇者が説明をする形式で進められました。

所沢市や周辺各地の地震による揺れや被害、被害の大きかった東京方面から所沢方面への避難民のこと、流言による混乱のこと等、積極的に多くの質問がありました。また、理科研究部の研究の取り組みを称賛下さる旨のコメントも頂き、大きな励みとなりました。
40分間のパネルディスカッションは、その前の60分間程の講演と共にあっという間の時間に感じました。

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午後からは、企画展の会場(3階の企画展示室)において、展示解説の時間が設けられました。
展示をされているパネルの要点や午前中の講演で話しきれなかったことを、荒井・篠田・徳田の順に、思い思いに語りました。また、展示解説文化財保護課で収集された資料に関する詳しい解説も聞くことができました。

我々が調査をしたこと、市民学芸員の皆さんや文化財保護課の方々が調査されたことを合わせると、所沢市の大正時代の様子や震災(揺れによる被害から復旧までのこと)について、点から線へとつながりが見えてきました。

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「関連講座」や「展示解説」には、理科研究部が地震の学習に着手をした2009年度に当時高校1年生で三陸地方の巡検に参加した卒業生(写真の左奥と左手前)も来場してくれました。
徳田君の同級生(栄東中学3年生)も講演を聞いて、パネルディスカッションでは卒業生の篠田君へ「関東地震と流言」に関する質問をしていました。また、過年度に所沢市の石碑調査へも同行していただいた東京大学地震研究所の研究者の方や、私の出身高校の部活動(山岳部)の先輩も来場してくださいました。
関連講座の当日も含め、本企画展にご来場下さいました皆さまに感謝を申し上げます。

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企画展は、9月24日(日)まで開催されました。
企画展を終え、関東大震災百年の節目は過ぎていっても、引き続き常日頃から地震に対する意識を持ち続け、地道に研究を進めていければ幸いです。
今後ともご指導をよろしくお願い致します。

【理科研究部】地震の学会「第40回歴史地震研究会(小田原大会)」参加報告

2023年09月06日

1923年(大正12年)9月1日に発生をした大正関東地震から100年の節目の9月1日(金)~9月3日(日)の3日間、小田原三の丸ホール(神奈川県小田原市)を会場に、地震の学会(第40回歴史地震研究会)が開催されました。

中学3年の徳田君が参加し、ポスターセッションでのプレゼンをしました。
タイトルは「埼玉県所沢市における企画展『関東大震災百年』の報告」で、8月15日より所沢市生涯学習推進センターで開催されている企画展での発表に関して、研究の経緯から成果までを、A0版1枚のポスターにまとめました。

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学会1日目の午後に行われたポスターセッションには、多くの研究者の方が見てくださり、助言をいただき、また意見交換をすることができました。
理科研究部の最近10年間の集大成でもあり、卒業生の篠田君(42期生)もポスターの著者に加わってもらい、生徒・卒業生・顧問による共著となりました。

今回の学会では、在学中に地震の研究に取り組んでいた40期生の上村君と上記の篠田君も、大学で取り組んでいる研究の成果について、それぞれポスター発表と口頭発表をおこないました。
同じ学会に、生徒と卒業生が一緒に参加をするのは、理科研究部では初めてのケースでした。

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学会は、研究会(学会の口頭セッションとポスターセッション)・懇親会・野外の巡検・公開講演会(一般向け)の4つのプログラムが用意されていて、徳田君は全てのプログラムに参加しました。

1日目の研究会後におこなわれた懇親会では、卒業生2人との交流を深めることができました。(左の写真)
さらに懇親会が始まり場の雰囲気が一層なごんでくると、生徒・卒業生の3人それぞれが、日中の研究会で発表を聞いた研究者や議論を交わした研究者の方々とも、積極的にコミュニケーションを深めている姿もたいへん印象的でした。(右の写真)

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学会の2日目(研究会)と3日目(巡検(午前)・公開講演会(午後))も、他者の発表を聞いたり、現地での地震・津波に関する見学をしたり、多くのことを学べました。
巡検は、「鎌倉の海岸低地と1703・1923年関東地震」をテーマに、1703年と1923年に発生をした2つの関東地震(元禄地震と大正地震)による地震や津波の被害を生じた鎌倉市を訪れました。
光明寺では、2つの地震による津波のこの付近での浸水域について話を聞きました。また、市内の豆腐川(現在は暗渠部が多い)に沿って海岸から内陸側へと、大正地震による津波の推定到達地点まで歩き、海とつながっている河川で遡上をする津波への備えに関する教訓を学びました。(下の写真)
巡検の最後に、鶴岡八幡宮の境内に建つ鎌倉国宝館を訪れ2つの関東地震に関する文書の記録や被災当時の写真・写生図といった貴重な資料を見学しました。

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各プログラムを通して、「自身の研究活動の成果の発表」・「他者の発表や現地の見学からの学び」・「研究者との交流」といったこの学会に参加をする目的を十分に達成でき、有意義な3日間を過ごすことができました。
この機会を、今後の学校での授業等における学習や部活動での研究活動へ大いに活かしていけることを期待しています。

おわりに、所沢市企画展「関東大震災百年~その時所沢は~」は月曜日を除く9月24日(日)までの間、開催されております。
9月16日(土)は、「関連講座」が開催され、企画展でパネル展示をさせて頂いている内容を含め、徳田君と篠田君が口頭での発表いたします。

引き続き、皆さまのご指導をよろしくお願い申し上げます。

【理科研究部】所沢市企画展「関東大震災百年」のテレビ放映について

2023年08月26日
所沢市の令和5年度夏季企画展『関東大震災百年~その時所沢は~』が、8月15日(火)~9月24日(日)までの間、所沢市生涯学習推進センターにおいて開催されております。
企画展では、中学3年 徳田さんの、震災当時に記された日記の調査・分析が公開されています。
なお、NHKとテレビ埼玉より取材をいただき、放映される予定ですので、ぜひご視聴ください。
※ニュース番組の編成により、変更となる場合があります。

出演情報


番組名:『ニュース545』(テレビ埼玉)
放送日時:2023年8月30日(水)17:45~
テレビ埼玉の公式Youtubeチャンネルで公開されています。(2分15秒~)

番組名:『首都圏ネットワーク』(NHK)
放送日時:2023年9月4日(月)18:00~

【理科研究部】夏季企画展「関東大震災百年~その時所沢は~」において、関東地震に関する研究を発表します。

2023年07月06日

所沢市文化財保護課の主催で開催される企画展「関東大震災百年~その時所沢は~」において、これまで理科研究部が取り組んできた関東地震(1923年9月1日に発生)に関する研究(埼玉県を対象地域とした記録の調査・分析)の成果を発表します。

所沢市を中心に、学校のあるさいたま市や埼玉県内の三大被災地とされる旧粕壁(現 春日部市)・旧幸手町(現在の幸手市)・旧川口町(現在の川口市)、埼玉県北西部地域等における研究の成果を、ご来場下さる皆様と共有できる場とさせて頂ければ幸いです。

2023年度夏季 企画展 「関東大震災百年」(埼玉県所沢市)のご案内.jpg

【理科研究部】日本地球惑星科学連合 JpGU 2023年大会(高校生セッション)での発表の報告

2023年05月24日

5月21日(日)に幕張メッセで開催された「日本地球惑星科学連合 JpGU 2023年大会(高校生セッション)」に、高校3年の宇野澤さんが参加し、ポスター形式の発表をしました。
研究テーマは「歴史津波による寺社と家屋の変遷」(講演番号:O03-P83)です。

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※クリックすると拡大表示されます。

高校生セッションのポスタータイムは、13時45分~15時15分の90分間の設定でしたが、宇野澤さんのポスターの前には13時頃から報道関係の記者や研究者の方が絶え間なく訪れ、熱心に見て質問や議論をしてくださいました。
閲覧調査をした文献の内容や明治三陸地震津波などの歴史津波の浸水域に関して、専門的な質問やコメントも多くありましたが、1つ1つに自信をもって謙虚に丁寧に対応している姿を、将来の研究者をイメージしながら安心して見ていられました。

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ポスターの内容には、今年9月で発生から100年の節目をむかえる1923年関東地震(関東大震災をもたらした地震)の神奈川県鎌倉市の被害についても言及していたため、神奈川新聞社の記者の方から取材を頂きました。

ポスター会場には、2人の卒業生が訪れ、熱心に議論をしてくれました。
1人は理科研究部に所属して地震に関する取り組みを行い、現在も地震の研究を継続している大学院生(34期の増田君)、もう1人はAL土曜講座で「地震・火山を学び伝える」を受講された千葉大学の学部生(40期の岡安君)です。
卒業後も地震の研究を続けられている、あるいはこの分野に興味をもって、後輩の発表の場に足を運んで下さるのはたいへん嬉しいことです。

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高校生セッションのポスタータイムの終了時刻(15時15分)以降は、一般の(大人の)研究者のポスタータイムになりましたが、多くの方々に訪れていただき、18時過ぎにようやくひと段落致しました。そこで、「5時間はあっという間でした」という宇野澤さんの一言は印象的でした。

ポスター会場で頂いた多くの助言は、今後の研究の発展にたいへん有意義なものでした。
高校3年生のため、間もなく現在取り組んでいるこの研究は一区切りとし、大学入試が終わってから継続をしていく予定です。

【理科研究部】埼玉県主催 「川の再生交流会2023」 参加報告

2023年02月22日

2月11日(土)に、埼玉会館(さいたま市浦和区)において埼玉県主催「川の再生交流会2023」が開催されました。ポスターセッションにおいて、発表を行いました。

10時~12時 全体会(インターネットで同時配信されました)
13時~15時 ポスターセッション

全体会では、主に東京大学の地域未来社会連携研究機構の特任助教である河川工学専門の坂本貴啓さんが河川のことについてお話されました。
概要としては、自己紹介、水辺を生かした町づくり、河川管理に貢献する市民の力、そして埼玉県の官民連携の川作りの可能性について講演をされました。

1時間の講演を聞いて、私達は河川の魅力を改めて知ることができました。また、河川に対する意識が大きく変わり、企業などでの現在行っている様々な取り組みを知ることができました。
これからの川づくりについて色々考えさせられるものがあり、とても充実した時間となりました。

川の再生報告会.jpg「川の再生交流会2023」全体会の会場の様子

昼食後には、ポスターセッションが行われました。
ポスターセッションでは、河川に関する調査報告を様々な人と報告・共有し、白熱した議論の場となりました。
例えば、千葉工業大学の学生がシジミの体内に含まれるマイクロプラスチックの調査・研究を行っていたり、NPO団体の方が河川のマイクロプラスチックの調査を行っていたりと、河川に対する意識の高さ・高い調査力・研究力に圧倒されました。

私達のポスターでは、芝川の水質調査、清掃調査、マイクロプラスチックの調査などに興味を持って下さった方々と意見を交換し合い、大変有意義な経験となりました。

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 「川の再生交流会2023」ポスターセッションの会場の様子

おかげさまで、無事に終了することができました。
各調査の実施から準備に至るまで、皆様のご理解・ご協力に改めて深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

栄東高等学校 理科研究部
高校2年 宇野澤 / 高校1年 岩﨑 、豊岡

【理科研究部】卒業生による実験教室 「栄東ラボ」を開催しました。

2023年02月16日

41期生の島村 泉里君(信州大学理学部2年)による、生徒対象の実験教室「栄東ラボ」を開催しました。

私は栄東高校理科研究部の41期の部長を務めさせていただき、現在は信州大学理学部に通っている島村と申します。
長野県に住んでいる現在でも、「栄東ラボ」のお手伝いとして学校に関わらせていただいております。

栄東ラボは実験の楽しさを伝えるために、42期生の後輩である宮﨑和至君の発案から始まっていると聞いています。
私は現在、大学にて教職課程を履修しているのですが、その中でも理科の理解と定着という点において、実験という方法が現在では理解を深めるために重要であるとされています。

昨年12月に開催した第4回は「音の高さの謎を解明しよう!!」をテーマに、楽器を持ち寄り、実際に音を出してみることで、参加をした生徒たちに物理学の波動分野を楽しく学んでもらうことができました。
その中では、授業で教わった知識を駆使しながら目の前の実験器具を通して、自ら考える生徒の姿を見ることができました。
「理科研究部でこんなに楽しい実験ができるなら入ればよかった」と生徒が言ってくれたことは、強く記憶に残っています。実験を通して理科の楽しさを知ってもらえたら、理科を学ぶ者の一人として嬉しく思います。



理科学研究部.jpg生徒たちを相手に気柱の振動の仕組みを語る宮﨑君(第4回栄東ラボ)

【理科研究部】芝川清掃活動調査の報告

2022年12月21日

昨年度に引き続き、12月17日(土)に、芝川(学校近くの砂橋付近)の河原と川底の清掃活動調査をおこないました。

午前中に3時間近くをかけて、砂橋(JR宇都宮線が芝川と交差する橋)~見沼橋(砂橋から1つ下流側の橋)の間で、全員で協力をしてゴミを集めました。

河原には、煙草の吸殻、ペットボトルや空き缶といったポイ捨てされたものから、プラスチック片、弁当箱、カビの生えたパン、傘等々、多種多様なゴミが集まりました。
川底については、胴長とライフジャケットを着用し、川の中へ入って取り組みました。
川底には、見沼橋の上から投棄されたと考えられるエアコンの室外機らしき粗大ゴミも見つかり、部員4人程で力をあわせて引き上げることができました。

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集めたゴミは手分けをして学校まで運び、午後からはグラウンドにおいて、分別と種類毎の個数や重さのカウントに3時間程かけて取り組みました。
レジャーシートを用意し、種類毎に分類した上で、空き缶39個、ペットボトル77個、弁当箱5個、・・・・・・と、地道にカウントを進め、日没までになんとか終わりました。

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粗大ゴミは、運ぶことが出来ず、河原の平坦なスペースに一時的に保管させて頂きました。

以上のゴミは、さいたま市東部清掃事務所により、すべて回収して頂くことが出来ました。
参加した生徒からは、「毎年継続をして来年も清掃活動を行いたい」旨の感想も聞きました。
たいへんありがたいと思うと同時に、なんとかゴミの投棄が皆無になり河川の環境が良好に保たれることを願うばかりです。

この調査結果は、2023年2月11日(土)に埼玉会館で開催される埼玉県主催の「川の再生交流会2023」において発表を致します。 

【理科研究部】第50回記念 埼玉私学文化祭のご案内

2022年11月11日

埼玉県の私学が一堂に会する私学文化祭が、3年ぶりに第50回記念として開催されます。

2019年度までは、作品展・音楽祭・芸能祭が浦和の埼玉会館において、同日に盛大に開催されてきましたが、今年度は部門毎の分散開催となります。
2019年まで運営を担ってきた各校の先生方が中心になって力を合わせ、このたび実現に至りました。

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理科研究部の所属する作品展研究発表部門は、「作品展 第1部」として下記とおり公開されます。

場所:埼玉会館 (さいたま市浦和区高砂3-1-4)第二展示室

一般公開の日時
 ・11月22日(火)  9時30分 ~16時30分
 ・11月23日(水祝) 9時30分 ~15時
    ※13:00~15:00に、生徒交流会と表彰・講評もおこなわれます。

理科研究部員の出品者

作品名(研究テーマ)
中学2年 徳田 1923年関東地震後2ヶ月間の日記から読み取れる埼玉県所沢市での余震や復旧・復興に向けた人々の動き
高校1年 辻本 スズキの個体による耳石の形状パターンの相違をもたらす原因の考察
高校1年 岩﨑 固形油を使ったマイクロプラスチック回収方法の開発
高校1年 檜田 EML(電磁飛翔体加速機)
高校2年 宇野澤 神奈川県鎌倉市における津波と神社の関連性について



発表形式:ポスター発表

作品展については、一般公開として開催をされます。ぜひ、会場へお越し頂ければと思います。
なお、上記の会期に、書道部門も開催されており、書道部が参加(出品)を致します。あわせてご覧頂ければ幸いです。

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国際地学オリンピックでVery Good(銀メダル相当)を受賞!!

2021年09月16日

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 令和3年 8月25日~30日にかけて行われました「第14回 国際地学オリンピック」において高校2年 佐藤弘康さんが日本代表として出場し、見事銀メダルに相当する『Very Good』を受賞しました。

 また、佐藤さんはこのたびの国際地学オリンピックの成績を踏まえ、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者に対して送られる文部科学大臣表彰を受賞することが決定しました。

◆国際地学オリンピック(IESO=International Earth Science Olympiad)について
国際地学オリンピック(International Earth Science Olympiad; IESO)は、国際地質科学連合(IUGS)の下部組織が支援する International Geoscience Education Organization (IGEO) の主要活動として創設された、高校生のための地学の国際大会。2007 年に 第1回大会が韓国で開催され、以降毎年開催されている。大会は、地学分野に秀でた生徒 の発掘と地学学習の促進、ならびに地学および地学教育における国際交流・協力の促進を主な目的としており、2021年度は34カ国の国を代表する185名が参加し、8月25日から30日にかけて行われた。成績優秀者には、金メダル(参加者の約 10%)、銀メダル(同 20%)、 銅メダル(同 30%)が与えられる。今年度は、メダルの代わりに、金メダルに相当する Excellent、銀メダルに相当する Very Good、銅メダルに相当する Good がそれぞれ、約 10%、 約 25%、約 30%の割合で与えられた。

【理科研究部】日本地球惑星科学連合2021年 学会(JpGU2021)参加報告

2021年06月07日

 昨日6月6日オンラインで開催されました日本地球惑星科学連合JpGU2021年大会の高校生セッションに、高校3年10組の篠田海遥君が参加をさせて頂き、ポスター発表を致しました。栄東中学1年の時に地震学の基礎学習に着手し、中学2年より研究に移行、昨年度高校2年は自身で研究テーマを見つけて、昨日の学会ではその研究の成果を発表させて頂きました。
 ポスターセッションに先立ち、ズームミーティングで行われたポスターの概要説明口頭45秒間では、スライド1枚を画面共有し、研究のポイントを堂々と述べることが出来ました。下の写真は、その時の様子パソコンの画面です。
 続いて行われたポスターセッションでは、各発表毎にブレイクアウトルームが用意され、そこに入ってきて下さった研究者の方々へ、ポスターを画面共有して研究成果を丁寧に説明しておりました。静岡大学理学部地球科学科の地震学がご専門の研究者からは、「今後の地震に備えて、流言による被害を抑えるための具体的な取り組みを考察すると良い」等、有意義なアドバイスを頂き、「この研究について、1人でも多くの人に広めて欲しい」とのたいへんありがたいお言葉も頂きました。また、現在東京大学の大学院で地震の研究に取り組んでいる本校理科研究部の卒業生もブレイクアウトルームに入って下さり、「多種多様ある引用文献に関して、一次資料と二次資料とを区分する重要性」等について、篠田君にアドバイスをして下さいました。
 今回の学会に向けて、教職員の皆様方・卒業生の方々・理科研究部の生徒たちには、予稿原稿日本語・英語やポスターの添削を初め、温かく見守って頂きましたことまで、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。今回の学会で頂いた各助言も踏まえ、これまでの成果を論文にまとめ、6月末を目安に学術誌『歴史地震』に投稿する査読を頂く予定です。引き続き、ご指導をよろしくお願い申し上げます。

2021年6月7日 理科研究部顧問 荒井賢一

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【理科研究部】2020年度芝川夏季定例水質調査の報告と考察

2021年04月20日

理科研究部では、昨年度も新型ウィルスの感染対策を万全にしながら、長年にわたり研究の対象としている芝川の定例水質調査を実施することが出来ました。

結果は『理科研究部 2020年度芝川夏季定例水質調査の報告と考察』をご覧ください。

現在、入部を受付中です。新入生のみなさん一緒に活動しませんか?





理科研究部 2020年度芝川夏季定例水質調査の報告と考察-1.gif

【理科研究部】第37回歴史地震研究会(オンライン伊賀大会)でポスターセッションを行いました。

2020年10月12日

9月26日(土)~28日(月)に開催された第37回歴史地震研究会(オンライン伊賀大会)に、
本校生徒(篠田海遥君)が参加 、ポスターセッションにて発表をさせて頂きました。
発表内容は、埼玉県本庄市に残る1923年関東地震に関する記録です。
当初、この学会は三重県伊賀市で開催される予定でしたが、新型ウィルスの影響により オンラインでの開催となり、校内(物理室)からパソコンの画面上で参加をしました。

画像をクリックすると、上記の様子とポスターセッションで使用したPDFファイルが開きます。
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【理科研究部】次世代に伝えたい芝川の氾濫の歴史

2020年09月26日

理科研究部の生徒(遠藤匠人君)が芝川の氾濫の歴史について研究し成果をまとめました。

過去の水害の凄惨さを伝えることで防災・水害に対する意識を高めることができると考え、今後の被害を減らすためにこの場を借りて発表させていただきます。

画像をクリックするとPDFファイルが開きます。
次世代に伝えたい芝川の氾濫の歴史 2020.9.png

【理科研究部】オンライン開催された学会(JpGU)の高校生セッションで受賞

2020年08月07日

 7月12日~19日にオンラインで開催された学会(日本地球惑星科学連合(JpGU)2020年大会)の高校生セッションで発表をした高校3年の島村泉里君が、審査の結果、「優秀研究賞」および「ポスター優秀賞」を受賞しました。今回の学会では中学3年からの4年間の研究の集大成として、過去に行った4つの実験についての全てをまとめ、発表を行いました。
 木材から切り出した物体を落下させた実験1、3Dプリンターを用いて確度を向上させた実験2。形状変化による、空気抵抗の大きさの大小変化に関わる「抵抗係数」に焦点を当てた実験3・4の2種類の実験を行いました。
 JpGUの発表には、過去に発表を行った私学文化祭等とは大きく異なり、オンラインで開催された上、iPosterという新しい発表ツールが用いられました。ポスターの作成は以前までと異なりながらも試行錯誤し、何とか完成までたどり着くことができました。学会の予稿集は英語でも書く必要があり、ポスターの形式と同様に初めての経験となったことでしょう。
 発表をした4つの実験の中には新型コロナウイルスによる休校以前に終わっていなかった実験を自宅で行うこともありました。同じ部活の仲間にも協力をしてもらい、現在のベストな形で発表を迎えることができたと思っています。
 発表当日(7月12日・19日)にはZoomを用いた口頭発表及びチャット機能を用いた議論が行われました。チャットでの質疑応答には京都大学の准教授や研究者の方々にお話を聞くことができ、2時間半という時間がとても短く感じるほど様々なアドバイスや今後の研究についての意見を頂くことができました。今後とも今回の経験を活かし研究を続けていってもらいたいものです。

クリックすると大きな画像で表示されます。
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【理科研究部】学術誌『歴史地震』に論文が掲載されました

2020年08月04日

元高校3年13組の上村勇輔君が昨年度に投稿(今年5月に受理)された論文が掲載された学術誌『歴史地震』(第35号)がこのたび発行されました。地震学を研究している大学の図書館や国会図書館等に置かれ、来週以降本校の図書館にも置く予定です。

論文が受理された経緯はこちら

【理科研究部】日本地球惑星科学連合 2020 年大会( JpGU2020 )にてオンラインでプレゼン

2020年07月15日

7月12日(日)にネット開催をされた学会 日本地球惑星科学連合 2020 年大会( JpGU2020 )の高校生セッションにおいてプレゼンをしました。

テーマは、「物体の形状変化に伴う流体による抵抗の大小比較と抵抗係数の算出実験」です。

参加報告はこちら。 講演情報(予稿)はこちら

【理科研究部】神奈川新聞・幸手市HPへの1923年関東地震に関する取り組みの掲載

2019年12月23日

高校1年生部員の研究への取り組みを、2019年9月13日の神奈川新聞および埼玉県幸手市のHPに掲載頂きました。

中学2年のときから取り組んできた「幸手市と1923年関東大震災」に関する成果の総集編です。

幸手市HPは、下記のURLで2020年3月末日まで閲覧できます。
https://www.city.satte.lg.jp/sitetop/soshiki/citypro/2/3/6465.html

よろしければぜひご覧頂ければ幸いです。

理科研究部「埼玉県幸手市での地震アンケート調査結果」を第36回歴史地震研究会で発表

2019年09月28日

 9月22日(日)に、徳島大学で開催された第36回歴史地震研究会のポスターセッションにおいて、高校1年の生徒が発表を致しました。

 調査結果と学会の様子は、第36回(2019年度)歴史地震研究会参加報告幸手市地震アンケート調査結果(2019年度歴史地震研究会配布資料)をご覧下さい。

理科研究部「埼玉県幸手市での地震アンケート調査結果」を第36回歴史地震研究会で発表

2019年09月28日

 9月22日(日)に、徳島大学で開催された第36回歴史地震研究会のポスターセッションにおいて、高校1年の生徒が発表を致しました。

 調査結果と学会の様子は、第36回(2019年度)歴史地震研究会参加報告幸手市地震アンケート調査結果(2019年度歴史地震研究会配布資料)をご覧下さい。

芝川流域の小学校の児童・保護者、教職員の皆様にアンケートを実施

2019年01月22日

 理科研究部の2019年は、芝川の調査活動から、本格的に始動しました。
 「芝川流域の小学校を対象に、アンケート調査を実施したい」という部員の発案があり、昨年末に2ヵ月間程の準備を経て校長先生宛に依頼をさせて頂きました。
 川口市立在家小学校・さいたま市立大牧小学校・泰平小学校・見沼小学校の4校(それぞれ2年生~5年生の児童・保護者と教職員の皆様)がご協力下さることになりました。たいへんお忙しい中ご協力下さいますことに、深く感謝申し上げます。
 集計や分析の結果は、改めて報告を致します。写真は、休日を返上して見沼区内のコミュニーセンターに集まり、各校に持参をさせて頂くアンケート類の製本・封詰め作業を頑張っている様子です。

写真 理科研究部HP(「活動報告」更新用).jpg

【理科研究部】埼玉県幸手市の1923年関東地震の調査を本格的に始動

2017年04月24日

 幸手市は、1923年関東地震(関東大震災をもたらした地震)の埼玉県内の三大被災地の1つと言われています。3月末から進めてきた文献調査の結果も踏まえて、4月15日(土)に今年度最初の現地調査をおこないました。東武日光線の幸手駅周辺(旧幸手町)の寺社3か所を訪れ、建てられている石碑の碑文を読み取りました。現地調査の結果の一部(PDFファイル)を、ぜひご覧下さい。

幸手市に残る1923年関東地震の調査結果(一部)

 幸手市を対象地域とした関東地震の研究は、この春卒業をした37期生が高校2年生のときに着手しました。今後、さらに調査を続けて考察を深め、9月につくば市で開催される学会(歴史地震研究会)で発表をします。また、その後、学術誌(『歴史地震』第33号、2018年5月発行)への掲載を目指して、論文を作成します。

中学2年 篠田海遥・野間鉄心
高校顧問 荒井賢一

幸手市神明社に建つ石碑の両面を分担して調査中s.jpg

【理科研究部】日本化学会で発表&学術誌『歴史地震』(第32号)に論文受理

2017年04月06日

 新・高校2年田中健太が、3月28日(火)に芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催された日本化学会主催の化学クラブ研究発表会で、ポスター発表をしました。展示をしたポスターは、PDFファイルをご覧ください(日本化学会HPに掲載される予稿原稿(P16)には誤りがあるため、こちらを閲覧願います)。

 学術誌『歴史地震』に投稿していた以下の論文2編が、おかげさまで査読を経て3月31日に受理され、5月発行の第32号に掲載されることになりました。
【資料】埼玉県春日部市に残る 1923 年関東地震に関する石碑
【報告】春日部市郷土資料館に残る 1923 年関東地震に関する記録
     ~大震災記念児童文集と大正 12 年粕壁町震災写真帳~
 共著者:元高校3年 小林優介・高木駿・山浦照良・安倍聡志・北廣創史
     元中学3年 竹原輝

 また、本研究への取り組みと成果について、春日部市郷土資料館で開催中の「収蔵品展」で紹介(パネル展示)をされております。

化学クラブ研究発表会のポスターセッションの様子_s.jpg

【理科研究部】 河川の研究成果について2つの招待講演で高校生部員が発表

2017年03月10日

 2月4日(土)に開催された川の再生交流会(埼玉県主催)、および2月22日(水)に開催された大宮東ロータリークラブ例会において、芝川の研究成果を発表させて頂くことができました。詳細は、それぞれの報告(PDFファイル)をご覧ください。

2017 川の再生交流会の報告

2017 大宮東ロータリークラブ例会での研究発表の報告

【理科研究部】12月11日(日)に、芝川の清掃活動調査を実施致しました

2016年12月20日

12月11日(日)に、芝川の清掃活動調査を実施致しました。

おかげさまで、今年予定していた現地の調査は、すべて計画どおりに終了できました。

研究の成果は、2月4日(土)に開催される埼玉県主催「川の再生交流会」、および2月22日(水)に開催される「大宮東ロータリークラブ例会」で、高校生の部員が発表をおこないます。

理科研究部 芝川清掃活動調査(H28.12.11)の報告

地震・気象の研究成果を学会で発表します。ぜひ会場へお越しください。

2016年05月02日
◎学会名 : 日本地球惑星科学連合2016年大会

◎発表日 : 平成28年5月22日(日)

◎開催地 : 幕張メッセ国際会議場(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
        JR線海浜幕張駅より徒歩

◎発表形式 : ポスター発表 (13時45分~15時15分、国際展示場6 ホール内)
          ※ 11時30分~ 2階国際会議室において発表内容の概要説明(口頭)

◎発表者番号、タイトル、著者、発表の概要(予稿原稿):
※ タイトルをクリックするとpdfファイルが開きます。
・ 岩手県の三陸地方に被害をもたらした明治・昭和・平成の大津波
・ 2015年9月9日に関東地方に被害をもたらした記録的大雨の検証

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※ 高校生セッションの発表一覧は、ホームページで閲覧できます。
  また、他のセッションも含めた学会全体に関する情報は、コチラをご覧ください。

三陸巡検を実施しました

2016年03月25日
 「歴史地震31号」に投稿する論文の調査を昨年11月22日に岩手県宮古市の田老地区で行い、再調査を本年1月31日に実施しました。調査では三陸地震に関する石碑を判読し、先人たちの思いに触れてくることができました。 DSC03671.jpg  田老地区には明治29年と昭和8年に起こった三陸地震の大津波が襲来し甚大な被害をもたらしました。地区には多数の石碑が残されており、その内容も被災当時の状況を書き記したものから慰霊碑、教訓を書き記したものなど内容も多岐にわたり、様々な内容を読み取ることができました。
 田老地区は平成23年の東北地方太平洋沖地震においても甚大な被害を受けた地区であり、被災地の現状を見ることができました。復興工事はまだまだ進んでおらず、私たちも引き続き支援を続けていく必要があると改めて感じさせられました。また、田老地区には昭和三陸地震の後、地区の住人らが建設した巨大な防波堤が建てられていましたが、東北地方太平洋沖地震の大津波によって大きく破壊されていて、改めて津波の恐怖を感じさせられました。次年度以降の活動においても三陸地震の石碑調査を行っていきたいです。

学術誌『歴史地震31号』に明治・昭和三陸地震に関する論文が掲載されます

2016年03月25日
 明治・昭和三陸地震の石碑調査の結果をまとめた論文を学術誌『歴史地震』に投稿し受理されました。昨年11月と本年1月に実施した三陸巡検の結果をまとめた論文で高校3年の安倍を筆頭に各部員で協力して執筆を行いました。
 今回の論文では岩手県宮古市の田老・摂待地区に残された明治・昭和三陸地震に関する石碑の碑文を調査しまとめました。論文の執筆は毎日放課後に行われ、繰り返し校正作業を行うなど大変でしたが無事完成させることができました。今回調査した石碑は、今後の復興工事などで損失される恐れもあるので非常に有意義なものになったと思います。
 論文の執筆を通して、三陸地震を体験した先人達の意志に触れることができたと思います。今回の結果を今後、様々な場で発表し、この体験を活かしていきたいと思います。

 論文の内容は、『日本地球科学連合 2016年大会 高校生セッション』で発表されます。

毎年恒例となったレクレーション合宿

2016年03月25日

 2015年9月21日(月)~22日(火)の1泊2日で、山梨県の大菩薩峠に行きました。この行事は、ハイキング・天体観察・科学観察を目的としたレクレーション合宿で、中1~高2までの部員が協力し合うことができ、安全に充実した2日間となりました。

 1日目は、JR中央本線の塩山駅から路線バスで大菩薩峠登山口(裂石)まで行き、そこから宿泊地までは登山道を3時間ほど歩きました(写真1)。宿泊地(大菩薩ヒュッテ)に到着すると、みんな登山の疲れもあったと思いますが、手際よくまきストーブの火おこし(写真2)や夕食の準備(写真3)に取り組みました。

曇り空だったため、目的の1つだった天体観察は残念ながら出来ませんでしたが、普段は経験できない山小屋での宿泊を満喫しました。

 2日目は、大菩薩峠までハイキングをしました(写真4)。晴れ間のある天気でしたが、遠方の景色までは一望できず、次回に期待したいと思います。それから、グループに分かれての活動(姫の湯沢での生息生物調査・水質調査・水源めぐり)をしました。楽しいひとときはあっという間に過ぎ、大菩薩ヒュッテから大菩薩峠登山口まで元来た登山道を下山しました。裂石のバス停にたどり着いたのは日暮れの頃でしたが、2日間学年の枠を越えて協力し合い、また常にお互いを気遣いながら行動できたことも、大きな収穫であったと感じています。

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写真1 写真2 写真3 写真4

第44回(2015年度)私学文化祭で堂々と2つの研究テーマを発表!

2016年03月25日

 2015年11月3日に東松山市民文化センターで開催された私学文化祭(作品展研究発表部門)で、次の2テーマの研究成果を発表しました。プレゼンは、スライドを用いた口頭発表形式でした(写真1)。

【発表1】空想科学する ~水中で燃える花火~ (高校2年生)

  水中で花火が燃える原理を説明し、実験の記録(動画)を放映しました。

【発表2】溶解速度の曲線 (中学2・3年生)

  溶解速度を表す「指数の式」の美しさを一生懸命に語る努力をしました。

 私学文化祭は、芸能祭・音楽祭・作品展の3部門が一堂に会する総合文化祭で、毎年、埼玉県内の私学約40校が参加します。プレゼンが終わった後の時間には、違う学校の生徒同士がお互いに研究内容を聞き合い、学校の枠を超えた交流が見られます(写真2)。また、(理科研究分野以外の)他部門を鑑賞することで、視野が広がることも有意義です。受付も、参加校が協力し合って、生徒が務めます(写真3)。一般公開は見応えがあり、子供から年配の方々までどなたでも楽しめます。

私学文化祭1.jpg  私学文化祭2.jpg  私学文化祭3.jpg
写真1 写真2 写真3

芝川での調査

2016年03月24日

本校のすぐ側を流れている芝川とその調節池の調査を2015年10月17日と18日に実施しました。調査では水質と生息している生物について調査し、芝川本流とその調節池での環境の違いに関する論文を書きました。

芝川 生息生物.jpg芝川 水質.jpg

芝川は埼玉県桶川市を源流とし、川口市にて荒川と合流する都市河川です。当校の理科研究部ではこの芝川に関する調査を1988年から行っています。2012年度と13年度には、流域住民の方々に芝川についてのアンケートをとり、「汚い」「現状のままでいいとは思わない」という意見が多かったため、13年度と14年度に清掃活動を行いました。

しかし、今年度の調査では昨年度と比べ、本流の一部の地点において透視度(水がどれくらい澄んでいるかを示すもの)の急激な悪化が見られました。次年度の調査では、その具体的な原因、改善点について模索していきたいと思っています。生息している生物に関しては、調節池のほうでエビの繁殖が見られるので、それを餌にする生物を呼び込み多様な生物が住む環境にしていくことができないかなどを模索していきたいです。

学術誌『歴史地震 第30号』に1923年の関東地震に関する論文を掲載

2016年03月23日

過去の地震に関する論文をまとめている学術誌『歴史地震』に『埼玉県さいたま市に残る1923年関東地震に関する石碑 その2』(石黒・他(2015))が掲載されました。また、さいたま市に残されている関東地震に関する石碑をまとめた論文について2014年と2015年の5月に日本地球惑星科学連合大会高校生セッションでも発表しました。

理科研究部では1923年関東地震がもたらした脅威や教訓を後世に残していく取り組みを行っています。毎年、埼玉県内のある地域について、その地域内に存在する1923年関東地震についての石碑の調査を行い、その結果を学術誌『歴史地震』に投稿しています。

石碑の調査は地域の図書館にある文献を参考に行っています。しかし、文献の記述と異なる場所にあったり内容が違ったり、そもそも存在しないこともあったりするなど苦労することも多いです。その分、完成した時の達成感は大きいです。この活動は過去の教訓を知る良い機会になっています。

理研ゼミ

2016年03月22日

そもそも理研ゼミとは?そう思われる方も多いでしょう。この理研ゼミというのは理科研究部の第37期生らによって考案された、部員の個人研究の成果をお互いに発表する部活内のイベントで

ここではその理研ゼミの詳しい説明をしていきたいと思います。

 理研ゼミではそれぞれ調べた、炎色反応の実験や地震の研究を各自でパワーポイントなどでまとめ、互いに発表しています

 筆者はそこで個人研究のロボットについて発表しました。そではギアのかみ合いについてや、使えるセンサーの例として、光センサーや、タッチセンサー、超音波センサー、音センサーの紹介をしました。その例のプログラムなども紹介し、そのうえでそれらを応用することでできる、ライントレースや迷路脱出の説明をしました。ライントレースとは黒線に沿ってロを動かさせるものです。そのうえで、今後の文化祭でやりたいことや、その先でやっていきたいことなどを話しました

 このように、お互いに発表することで協力を仰いだり、相談や意見を言い合ったり、よりよい研究をしていくのが狙いで。また、互いの研究を見ることで、知らなかったお互いの研究を新しく知ることができます。部活の個人研究はお互いに知られずに終わってしまうことが多いため、このようにして研究を発展させる機会は貴重です。実際、ロボットについての研究は今までにもありましたが、その知名度が低いために後継者が現れず、打ち切られていました。そのようなことにならないよう、今後も理研ゼミは受け継いで行きたいです。

高校 理科研究部 5月24日(日)に 学会で 研究成果を発表

2015年04月25日

 524日(日)に幕張メッセ国際会議場で開催される学会(日本地球惑星科学連合2015年大会)の高校生セッションに、2つの研究成果を発表します。

◎場所:幕張メッセ国際会議場 

       千葉市美浜区中瀬2-1 (JR京葉線 海浜幕張駅より徒歩)

◎時程: ポスター掲示    9時~     ポスター会場(2階)

     ポスター概要説明 1130分~ 

国際会議室(2階)

     

     ポスター発表   1345分~1515

                      ポスター会場(2階)

     講評・表彰    1630分~

                      場所は当日までに連絡

              17時 終了(ポスター撤収)

※理科研究部員の発表の予稿集原稿(ポスター番号・タイトル・発表者・要旨)を後述します。プログラムは、日本地球惑星科学連合2015年大会のHPで閲覧できます。どなたでも無料でご覧頂けます。ぜひ、会場へお越し下さい。

平成26年度の学会の様子
ポスター概要説明_R.jpg ポスター発表_R.jpg
概要説明(口頭発表)           ポスター発表

下記は予稿集原稿です。画像をクリックして拡大すると閲覧することができます。
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shibakawanogenjou.jpg

中学・高校 理科研究部 学術誌『川博紀要15号』に論文を掲載

2015年04月21日

 3月末に発行された『埼玉県立川の博物館 紀要15号』に、以下の昨年度の芝川研究の成果を掲載頂くことができました(筆頭著者は 高3 上原 悠太郎)。


川博紀要 表表紙_R.jpg

 今年度も調査を継続しており、42日(木)には、芝川本流および隣接する調節池での生息生物調査を実施しました。合わせて、パックテストを用いて、水質(pH(水素イオン指数)やDO(溶存酸素量))も参考のために測定しました。

↓砂大橋(学校近く)での調査風景

水質調査(pH)_R.jpg タモ網での採取_R.jpg
水質(pH)の測定          タモ網による生息生物調査

採取した生物の鑑定中.jpg

ここまでの成果は、5月24日(日)に幕張メッセ国際会議場で開催される
日本地球惑星科学連合2015年大会の高校生セッションにおいて発表します。

SPP( サイエンス・パートナーシップ・プログラム)への実施報告書が完成!!

2014年03月25日

SPP( サイエンス・パートナーシップ・プログラム)への実施報告書が完成いたしました。

以下より生徒の書いた論文(PDFファイル)を閲覧することができます。ぜひご覧ください。



h25_jishin-1.jpg

中・高 理科研究部 芝川研究論文が完成

2013年03月25日
かわはく理研論文掲載表紙s.jpg


 平成24年度に取り組みました芝川の研究成果について、生徒が中心となって論文を作成し、埼玉県立 川の博物館 紀要13号に掲載していただきました。
埼玉県立 川の博物館 紀要に高校生が筆頭著者の論文として掲載されたのは初めてです。

論文はコチラ


宇都宮大学で地震の観測を学ぶ

2013年02月27日
  理科研究部では昨年12月に、サイエス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)の一環として地震計(強震計)を3台購入し、リアルタイムに地震を24時間体制で観測中です。
 校内での地震観測の開始に先立ち、昨年12月9日に宇都宮大学を訪れ、教育学部の伊東明彦教授に地震観測についてご指導いただきました。まず、地震や地球の内部構造についての講義を受けました。その後、地下構造を推定する目的で、60~70㎝もある大きな木槌で地面を叩いて、人工地震を起こし、パソコンにデータ(地震波形)を保存しました。保存したデータは、大学のコンピューター教室で、専用のソフトを用いて解析をしました。私達が推定した結果を、過去におこなわれたボーリング調査の結果と比較してみると、ほぼ一致しており、地下構造を解析する楽しさを感じることができました。
riken1_s.jpg riken2_s.jpg riken3_.jpg
宇都宮大学の中庭で人工地震を起こす瞬間 宇都宮大学の中庭で人工地震の観測中 本校で観測した地震波形(2012,12,7 発生 M7.3)

芝川の人工物を調査し、研究論文を作成【理科研究部】

2013年01月07日

芝川のゴミ投棄をゼロに!

2年9組 長田そらくん

 理科研究部では、「芝川の川岸及び川底にどのような種類の人工物がどのくらい存在するのか」を知るため、12月6日に清掃活動調査を実施しました。当日は、気温は13℃、寒い風が吹く中、100を超すゴミの回収を行いました。その結果、回収したゴミの中で最も多かったものはコーヒーやビールの空き缶でした。他にも不法投棄されと思われる家庭ゴミ、ポイ捨てされたと思われるたばこの吸い殻などを回収しました。ビール、コーヒーの空き缶、たばこの吸い殻が捨てられていたことから捨てているのは善悪の区別がつく大人である可能性が高いことが分かり、残念な思いでいっぱいになりました。

 夏休み中に行った芝川流域アンケート調査では、人々の環境に対する関心が高まっている一方で、地域に流れる河川という身近な環境への関心は必ずしも高くないことが分かりました。今回の清掃活動調査は、このことの裏付けともなり得るものです。アンケートでは分かりにくかった年齢別の芝川に対する関心、及び環境保護に対する熱意というものも推測できます。ポイ捨てや不法投棄という実態には大人たちの意識が現れているのではないでしょうか。

 現在、理科研究部ではこの調査の結果も含めて「埼玉県立川の博物館・研究紀要」に掲載予定です。研究紀要は、埼玉県の図書館や各種博物館、国会図書館に置かれます。ぜひご覧ください。

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ゴミ回収作業中の部員。

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ゴミ回収が終了し、ホッと一息。

「気球を使って宇宙を目指そう!」プロジェクトがスタート!!【理科研究部】

2012年12月08日

 高校1年1組 垣原 秀俊

 10月25日、私は現在進めている研究「ザ・スペースバルーン」の事前学習及び情報収集として、茨城県つくば市にある「高層気象台」を訪問しました。この「ザ・スペースバルーン」とは、一言でいえば、「気球を使って宇宙を目指そう!」という計画です。具体的には、気象観測などで使われる直径2メートルほどの気球(ガス風船)に、デジタルカメラや観測器具を積んで高度30キロメートルの成層圏まで飛ばし、写真撮影や科学観測を実施します。高度30キロメートルまで上がると、空の色も黒くなり、宇宙から見たのとほとんど変わらない、美しい、青くて丸い地球を撮影できます。また、空気も地上の100分の1しかないため、地上とは全く異なる、様々な気象現象が観測できるのです。

 高層気象台は、その名の通り高度何千、何万メートルという「高層大気」を重点的に研究、観測している施設です。そこには、もう何年間も気球を上げ、観測に打ち込んでいる、いわば「気球のプロ」たちが揃っていました。気象台を訪問したことで、具体的な気球の打ち上げや回収に関する専門家の方々の意見を伺えました。例えば、上空のマイナス50℃の寒さから機器を守るため、お湯を入れたボトルを機体に取り付けた方が良いこと、日本では法律の制限があるため、事前に空港の航空局へ許可をもらわなければならないことなどです。実際に観測に使われている気球を見せて頂き、ジェット気流の発見といった日本の高層気象観測の歴史にも触れ、とても有意義な1日でした。

 「ザ・スペースバルーン」は、来年夏の気球打ち上げを目指しています。現在は一人で取り組んでいますが、気球の打ち上げ時には多くの人手がいるため、協力してくださる方を募集しています。

 11月14日には、現在進めている歴史地震や地震観測の研究の一環として、東京大学地震研究所と気象庁を訪問しました。

 地震研究所では、過去に起こった地震や地震を観測する地震計の仕組みを学びました。図書館にも入り、「なまず絵」の実物を見ることができました。昔は、地震はナマズによって引き起こされていると信じられていて、人々が地震を起こしたナマズをこらしめている絵もありました。地震によって生じた火災から逃げ惑う人々の絵や、明治時代ごろに来日した研究者の作った地震計も展示されていました。過去に起こった地震の調査から、今日に通じる防災地震学上の発見を得ようとする研究を、理科研究部は積極的に行っています。今回の訪問は、私たちが研究を進めていくうえで、非常に大きな糧となりました。

 気象庁では、庁内にある気象科学館をはじめ、24時間地震や気象現象の監視業務をおこなっている現業室の中を見学させて頂きました。また、「判定会室」や記者会見室にも入れて頂くことができました。

中学 コンクール

2012年06月18日
 今年度で3度目になりますが、太陽電池工作コンクールに応募しています。最初の年は4チームで応募しましたが、全チームが一次審査で落選してしまいました。

昨年度は、5チームが応募し、2チームが二次審査、1チームが3次審査まで残りましたが、残念ながら入賞を逃しました。今年度も2チームが一次審査を通過し、現在作品を作成中です。(7/15現在)

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