理科研究部【合同】 最新情報

【理科研究部】大菩薩ジオツアー (大菩薩ヒュッテとその周辺地域(山梨県甲州市))

2023年12月27日

2023年10月28日(土)~29日(日)の1泊2日で、大菩薩ヒュッテとその周辺地域において開催された「大菩薩ジオツアー」に、高校1年の前君が参加しました。

株式会社 ダンク(ジオトレアカデミー事業部)と東京都立武蔵高等学校山岳部同窓会(顧問の荒井が所属)との共催で開催されました。
メイン講師として筑波大学大学院生命環境系の元教授 久田健一郎氏が、「研究者の育成を視野に入れながら、トレッキングから見える景色や地質の成り立ちを解き明かすことで、ジオサイエンスに興味をもつ」ことを目的として、ご指導くださいました。

前君は、理科研究部で夏休みに大菩薩ヒュッテを宿泊地として実施をした天体観察・科学観察合宿(下の写真)に参加をしたことがきっかけで、本ツアーのことを知りました。

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今回のジオツアーは、「日本の成り立ち」と「大菩薩付近の地質」をテーマに、講義「大菩薩の地で岩石循環を見る」と実踏(大菩薩峠からの眺望・露頭観察・崩落地の観察など)が行われました。
日本列島が大陸から1500万年程前に分離したこと、伊豆小笠原弧が何度か本州にぶつかってきたために飯坂山地や丹沢山地ができ伊豆が半島となったこと、そのために中央構造線が大きく内陸にゆがんだこと、大菩薩は北米プレート/ユーラシアプレート/フィリピン海プレートがせめぎ合う様を俯瞰できるポイントであること、などを学びました。また、大菩薩峠の山頂への登山道に分布する露頭からわかることや、山頂付近の地質構造についても、学ぶことができました(下の各写真)。
さらに、講師の先生に大学や進路に関しても質問をして話を聞くことができ、たいへん有意義な2日間となりました。

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