理科研究部【合同】 最新情報

【理科研究部】卒業生による実験教室 「栄東ラボ(第1回)」を開催

2022年06月24日

この春に卒業をした42期生の宮﨑和至君(慶応義塾大学理工学部)・鈴木隆仁君(千葉大学文学部)が、卒業式の日(3月9日)に発案をしてくれた生徒対象の実験教室が、6月11日(土)の午後に開催されました。

2人ともそれぞれの大学生活が多忙な中、時間を作って、実験の計画や準備を少しずつ進め、何度か学校へ足を運んで予備実験や打合せを積み重ねてきました。そして、おかげさまで第1回目を実施できました。


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今回のテーマは「色の仕組みを解明しよう!」、中学3年生~高校3年生まで15人が参加をしました。
2020年度~2021年度は新型ウイルスの影響で、全国的に授業での実験室の利用も大きく制限され、今回参加をした生徒の多くが、本格的に実験に取り組むのは初めてあるいは久しぶりであったようです。
そのため、まずガスバーナーの点火を、1つ1つの操作を丁寧に確認し合いながら行いました。
卒業生の2人は、その部分から丁寧に生徒へ助言をしてくれており、安心して見守れました。


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無事に点火出来ると、金属イオンの種類による炎色反応の違いを観察し、カメラで撮影をし、記録に残しました(左の写真)。
また、ナトリウムランプの光をNa(ナトリウム)の炎色反応に当てる実験(右の写真)では、多くの生徒が初めて目にする興味深い結果を観察出来ました。
実験毎に、生徒たちは各現象が起こる仕組み(光が出る原因や電子の軌道とエネルギーの関係等)について積極的な議論をし、グループ毎に議論したことを発表し合いました。
それから、宮﨑君から原理が説明されました。いずれも、深くは大学で学ぶレベルの話でしたが、参加をした中学生・高校生ともに、持ち合わせている知識や思考力をもって理解しようと一生懸命取り組んでいる姿が印象的でした。

早速、次回(第2回)の開催について、卒業生たちが計画を進めてくれており、この先の展開が楽しみなところです。
このような生徒たちにとって貴重な体験の場を発案・実現して下さった卒業生と、実施に向けてご協力頂いた先生方に深く感謝を申し上げます。

(理科研究部 顧問 荒井賢一)

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