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栄東生が選ぶ、オススメ本。『死神の精度』

全体2022年05月28日

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「死神の精度」
著者:伊坂 幸太郎 出版者:文藝春秋

死神の千葉は音楽をこよなく愛し、仕事の時は常に雨が降るような雨男。

千葉の仕事は人間界に渡り、七日間かけて調査対象の人間を観察し、可・不可の判断を下すこと。
「可」と判断された人間は寿命まで生きることができ、「不可」と判断された場合は事故などで命を落とす。

多くの死神はよほどの事がない限り「可」の報告をするのに対し、千葉はしっかりと調査を行ってから判断をする。
人の死には全く無頓着だが、生真面目で時にはユーモアのきいた言葉をかけてくる。
そんなちょっと死神らしくない男の憎めない日常を描いた本作。

もしCDショップに入り浸る人が身近にいたらそれは死神で、私たちのことを見ているのではと思わされたりもする本です。

(中3 K.Nさん)

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