栄東中学校・高等学校

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軟式野球部【中学】

【中学野球部】令和3年度 学校総合体育大会 ベスト16

2021.07.14

2021年6月6日(日)生徒たちが待ちに待った学校総合体育大会さいたま市大会が開幕しました。日本中、世界中を混乱の渦に巻き込んだコロナウィルス感染症の影響で2年ぶりの開催となった今大会。たくさんの制限がかかる中、生徒たちは「大会ができなかった先輩たちの分まで全力で戦います。」と言ってくれました。大人でも我慢しきれない人がいる中、生徒たちの心の成長に感動しました。部活ができない期間も自主的に体を動かし、勉強をおろそかにすることもなく、学校生活では明るい笑顔で接してくれる彼らに心から尊敬の念を抱く。尊敬する彼らの3日間の激闘の記録を紹介します。

前日 6月5日(土)

新チームになってから練習試合を一試合もできず、相手のいる試合は昨年の新人体育大会の3試合だけ。それ以来の試合に臨む彼ら。部活動自体も5月いっぱいできず、6月に入ってから活動を再開し、大会前に出来ることをやれるだけやって入ろうと一週間集中して練習に取り組み、いよいよ試合前日を迎える。緊張の為か動きも固く、なかなか大会前の実感がわいていない状況。それでも、「チームで戦う」という意思を確認し、各自に夜のイメージトレーニングを約束して解散する。

1回戦

6月6日(日)

朝、集合した彼らの顔つきに頼もしさを覚える。キリっとした精悍な顔つきは今までの活動で培った自信と自負がうかがえる。成長した、逞しい若者といった様子であった。球場に入り、ウォーミングアップを行うが、試合前の動き方がわからず、バタバタとした様子。練習試合をやっていない弊害が、プレー以外の所に表れている。落ち着く間もなく試合開始。「できないことをやろうとするのではなく、できることを全力で。」という初戦の合言葉の下、チーム一丸となって試合に入る。先攻を取ったのが幸いし、初回に一挙4点を挙げる。(相手チームもおそらくコロナ禍で、同じく厳しい状況であったに違いない。しかし、全力を尽くすことが礼儀。生徒はやるべきことを全力でやってくれた)その後、3回に1点、4回に3点、5回に8点を挙げる集中力を見せる。守りに関しても、今まで以上に良いプレーがたくさん出て、5回を無失点。生徒の精神力の強さを見せつけてくれた。結果は5回コールド勝ちで一回戦突破!

2回戦

6月7日(月)

 2回戦に入りトーナメントの大変さ(疲労・相手の強さ)が日々強くなる。昨日快勝した部員たちは一回り大きく見えた。「勝つことで成長する」格言通りの姿に心がさらに奮い立つ。1回戦の試合前にバタバタして試合にうまく入れなかったという反省点をすぐに改善して、理想に近い状態で試合に入った。後攻をとった2回戦は、初回の立ち上がりが一つの不安ではあったが、やはり不安は的中し、いきなり無死満塁のピンチを招く。しかし、次打者をファーストフライに打ち取ると、続く打者のサードゴロでダブルプレーを完成させ、無失点でしのぐ。その後3回表まで0-0で試合は進み、3回裏栄東中の攻撃。非常に高い集中力と、チームとしての約束事、相手のスキを見逃さない走塁、思い切りのよい打撃で一挙12点を挙げる。いままでに経験したことのないビッグイニングを見せてくれた。その後は4回にお互い2点ずつ取って、結果は5回コールド勝ちで試合終了。2回戦突破!!

3回戦

6月8日(火)

 「3回戦の壁」という言葉がある。1回戦2回戦はくじ運にも左右されるが、3回戦からは本当の強者しか勝ち残れない。自チームも相手チームも2回対戦相手を退けて勝ち上がってきたチーム同士の戦いに入るため、ここに一つの壁がある。たくさんの想いを胸に試合に臨む。前日に作戦を伝え、イメージトレーニングを重ね、準備と体調を整え、最高の試合をして相手を倒す!対戦相手は新人戦の優勝校、さいたま市の第一シード校。相手にとって不足は無い、あとは選手の力を信じ、番狂わせを起こす!

 試合前のウォーミングアップ、自信に満ち溢れた表情に頼もしさを覚える。誰一人として負けることは頭にない様子。最後のノックでアドレナリンを全開にし、チームが一体となっていく。闘うスイッチが入って、いよいよプレイボール。

 初回からピンチの連続。さすがに打力のあるチームで、ヒットも長打も打たれるし、警戒することで四死球も出る。絶え間ないピンチの連続にいつ気持ちが切れてもおかしくない展開。しかし、栄東中野球部の部訓「不撓不屈」をまさに体現するかのように、彼らは、ピンチのたびに自分のベストプレーを更新していく。ベストピッチングとファインプレーの連続で4回までなんとか無失点でしのぐ。野球には「流れ」がある。ここまで粘って相手の攻撃に耐えて耐えてきたことで「流れ」はこちらに向いてきた。そして迎えた4回の裏、そこまでほぼ完璧に抑えられていた攻撃陣が反撃の狼煙を上げる。先頭打者のファーストゴロがエラーとなり、一気に2塁まで進塁する。先の塁を狙う気持ちは忘れない。送りバント成功の後、4番は四球で出塁し、すぐさま盗塁を決めて1死2・3塁のチャンス。続く5番の内野ゴロの間に待望の先制点を挙げる。なおも相手のミスでもう1点追加し、0-2とリードをする。5回の表、相手もさるもの、やはり攻撃力は高く、無死1・2塁のピンチ。しかし、「流れ」を渡すまいと相手の3番の強烈なショートライナーをショートがナイスキャッチして、さらに少し飛び出していた一塁ランナーも刺殺してダブルプレー。続く4番もサードゴロに打ち取りこの回も無失点。5回の裏は追加点を取れず、いよいよ終盤に入っていく。

 6回の表、投手の交代(今大会から投手には怪我防止のため100球制限が適応され、交代を余儀なくされる)は相手にとって、逆転のきっかけ。何とか抑えたかったが、ヒットに四死球も絡み、1点を返される。しかし、その裏、相手のエラーで出塁した後、続く5番のライト前ヒットの間に一気に3塁へ。送球が少しそれた隙に一気にホームへ。きわどいタイミングだったが、ジャッジはセーフ!1-3として最終回を迎える。緊張感の漂う7回の表、先頭の3番にいきなり右中間を破られる。その後4番に四球を与え、1・2塁になったところで、5番打者にセンターオーバーの三塁打を打たれ同点。その後は何とかしのいだが、3-3試合は振り出しに戻される。その裏は無得点で、延長戦に入る。

 負けるプレッシャーから解放された第一シードは本来の強さが発揮される。よく粘って戦ったが、四球にヒット、更にエンタイトルツーベースや、センターへの大飛球でのタッチアップなどを絡めて2点を勝ち越され、5-3とされる。それでも諦めない選手たちは、その裏も粘りに粘って四球を勝ち取ったり、内野安打や、バントの処理ミスなどで無死満塁を作り、最後の攻撃に全てをかける。全員が逆転サヨナラ勝ちを目指して最後まで戦い抜いたものの、勝ちたいのは相手も同じであった。1点しか取ることができず、5-4で敗戦。試合が終わると、全員崩れ落ちるように一時は力を失ったが、すぐに顔を上げて最後の最後まで凛とした態度で胸を張って挨拶をした。強敵に対し、自分たちの力を信じ、全てを出し切り戦った試合だった。

3年間の部活動で培った力は野球の技術に限らず、仲間を思いやる力、仲間を信じる力、自分を信じる力、自分にできることを精一杯やること、目の前のことに全力を尽くす姿、見えない所で努力を続けられること、周りに感謝する気持ち、どれをとっても大きく成長してくれた。眩しいばかりに素晴らしい選手たちに尊敬の念を抱く大会であった。この想いを後輩たちは受け継ぎ、練習に励んでいる。

この後は3年生の試合後の反省から一部紹介する。

主将・捕手(Y・O)

大会を通じて「集中力」に自信を持ち、みんなが目の前のことに集中して取り組めば、練習量や技術的には劣っていても十分戦えることを実感しました。この「集中力」は日ごろの練習や学校生活での当たり前を積み重ねることで絶対に負けられない勝負の時に、発揮されるものだと思っています。

 僕は入部当初、挨拶や目上の人への言葉遣いなど当たり前のことができませんでした。しかし日頃の先輩や先生方のていねいな指導のおかげで当たり前が当たり前になりました。

 これまで育ててくれた家族、僕を支えてくれたチームメイト、ていねいな指導をしてくださった先生方に感謝しています。

副主将・一塁手(T・I)

 僕は中学校から野球を始めた。最初はすごく下手くそだったけど、毎日必死に練習した。

 1年生の一番最後からコロナ自粛となった。一つ上の先輩は最後の大会がなくなってしまった。我慢、我慢の日々が続く中で、僕は新チームの副主将となった。秋の大会では1ケタ番号を貰った。冬も我慢だった。ほとんど練習もできない日々が続いた。そんな中でも顧問の先生方は少しでも僕らに良い思いをさせようと奮闘して下さっていたし、親も様々な面でサポートしてくれた。本当に感謝しても、し尽せない。

 そして迎えた最後の大会。僕は背番号3を貰った。驚くことに、1ケタ番号9人中4人が僕と同じ初心者出身だった。結果として三回戦、死闘の末敗退したもののみんな死ぬ気でやり切った結果なので後悔は全くない。すごく充実した三年間だった。

三塁手(R・N)

 三回戦、第一シード相手に逆転負けをしました。とても悔しかったですが、やりきったと思えました。県大会出場の目標は達成されませんでしたが、三年間、野球部に入って充実した三年間だったなと思います。野球部に入ってたくさんのことを学び、成長出来たと思います。部活動を続けられたのは、先生方、そしていつも支えてくれる親のおかげだと思うのでとても感謝しています。

 僕達が達成できなかった県大会出場の目標は、後輩達に達成してもらいたいです。また、自分も中学校で野球部に入って楽しかったので高校に行っても野球を続けたいと思いました。

外野手(M・H)

 この大会は3年間を締め括る大会でした。1年生の時はきつい練習を毎日のように行い、2年生の時は新型コロナウイルスの影響で練習日数や練習試合の回数が少なくなってしまいましたが、短時間で効率よく練習を行いました。そして3年生に進級し、自分たちが出場することの出来る大会も学校総合体育大会のみとなりました。しかし、今年度も感染症の影響で他校との練習試合が一切できなかったので、チーム内での紅白戦を中心に実践経験を積み大会へ臨みました。1回戦と2回戦はまるで魔法にかかったのかと思うくらい今までにない集中力で一気に大量得点をし、順調に勝ち進むことができました。そして3回戦、さいたま市内で強豪校である日進中学校との試合。序盤に先制をして中盤もなんとか粘ってリードを保ち続けていましたが、延長1回の表で逆転されてしまい、その裏の攻撃で一打出れば逆転サヨナラ勝ちをすることができる場面で自分の打順が回ってきました。「どうしても打って試合に勝ちたい」この一心で打席に入りましたが三振という結果になってしまいました。そして1点差で負けてしまいました。おそらく誰もが栄東は負けると思っていたであろう試合で予想通りに負けてしまうことは悔しかったし、自分の一打で逆転が可能だったあのチャンスの場面での三振は本当に悔しかったです。それでも中学校に入学してからの3年間、野球部に所属していたことを誇りに思っていますし、この部活に入ったことによって技術面、精神面において共に大きく成長することができたと思います。きつい練習に対して弱音を吐きそうになったこともなりましたが、この3年間の野球部での練習や貴重な経験は決して無駄ではなかったと思います。そしてこの野球部に入部したことによって素敵なチームメイトや監督・コーチに出会うことができて本当によかったです。最後に3年間一緒に部活で汗を流したチームメイト、指導してくださった監督・コーチ、応援し続けてくれた家族に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

投手(Y・T)

~中学生の可能性は無限大!!~

・中学生の可能性は無限大

・夢は描くことができれば叶う

・夢が叶う過程の途中には必ず自分が苦しいと思う時がある

この3つを今大会を終えて感じました。

2年間僕の野球人生を支えてくれた家族や、たくさんのとてもわかりやすい指導をしてくださった顧問の先生、そして僕が辛い思いをしていた時支えてくれた野球部のみんなに感謝しています。

 楽あれば苦ありの2年間でした。2年間本当にありがとうございました!!

内野手・外野手(K・O)

僕がこの大会で感じたことは"成長"です。僕は中学校から野球を始めて、キャッチボールはできたものの、チームでの野球をどんなものかわかっていませんでした。最初の練習試合で、何もわからず、先生から多くのポイントを教えていただいたのをよく覚えています。練習や試合を繰り返していくうちに、野球脳や技術が上がっていき、毎日毎日野球のことを好きになっていく自分に気がつきました。コロナで部活がなくなり、部活が再開して最初の大会の新人戦で僕たちは3回戦で負けました。大会で僕は先生の期待値を超えられずにとても悔しい思いをしました。大会を終えて改めて気を引き締めて、学総では絶対に県大会に行く気持ちで、毎日練習しました。1月~3月の部活休止期間も時間があれば、ランニングや素振りをしました。部活が再開して、3月の練習試合は、あまりいい結果が出ず、苦しみました。そんな中、4月の練習(ハーフバッティング)で先生からの"右に踏み込んで打つ"というポイントを意識すると、とてもバッティングの調子がよくなり急にいい当たりが飛ぶようになりました。このことをずっと素振りでおこないました。紅白戦でもいい当たりや右方向へも打てるようになりました。5月も調子がよくロングティーでもネットまでワンバウンドで届くようになったのは自信にもなりました。心の部分でも成長し、誰も見ていないところでの練習、誰かにあったら自らあいさつは、常にできるようになりました。

 そして最後の大会。1回戦、2回戦とも今まで意識してきたことを実戦で出すことができ長打を2本打ちました。大会でツーベースなど打ったことがなかったので、とても嬉しかったです。3回戦は新人戦優勝校。試合当日の朝、僕は日進中と戦うことができると興奮していました。結果は5-4で負けてしまいました。僕は第3打席、ランナー1塁で外のストレートが来て、ライトへの意識を実際にできてライト前ヒットが打てました。このヒットは3年間で1番嬉しかったです。僕はこの大会で出し惜しみせずに120%の力を出せたと思いました。

 この中学3年間で学んだことを高校野球で生かして頑張ります。この大会で僕は自分の成長を感じました。先生方、3年間本当にありがとうございました。


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