理科研究部「家具用免震装置の開発」日本地震学会2019年秋季大会で発表
9月16日(月)に、京都大学で開催された日本地震学会2019年秋季大会のポスターセッションにおいて、高校1年の生徒が発表を致しました。詳しくは、日本地震学会2019年秋季大会参加報告をご覧下さい。
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9月16日(月)に、京都大学で開催された日本地震学会2019年秋季大会のポスターセッションにおいて、高校1年の生徒が発表を致しました。詳しくは、日本地震学会2019年秋季大会参加報告をご覧下さい。
9月22日(日)に、徳島大学で開催された第36回歴史地震研究会のポスターセッションにおいて、高校1年の生徒が発表を致しました。
調査結果と学会の様子は、第36回(2019年度)歴史地震研究会参加報告と幸手市地震アンケート調査結果(2019年度歴史地震研究会配布資料)をご覧下さい。
「埼玉県川口市の1923年関東地震」に関する研究論文を、学術誌に受理されました。
詳しくは、こちらのPDFをご覧下さい。
理科研究部の2019年は、芝川の調査活動から、本格的に始動しました。
「芝川流域の小学校を対象に、アンケート調査を実施したい」という部員の発案があり、昨年末に2ヵ月間程の準備を経て校長先生宛に依頼をさせて頂きました。
川口市立在家小学校・さいたま市立大牧小学校・泰平小学校・見沼小学校の4校(それぞれ2年生~5年生の児童・保護者と教職員の皆様)がご協力下さることになりました。たいへんお忙しい中ご協力下さいますことに、深く感謝申し上げます。
集計や分析の結果は、改めて報告を致します。写真は、休日を返上して見沼区内のコミュニーセンターに集まり、各校に持参をさせて頂くアンケート類の製本・封詰め作業を頑張っている様子です。
幸手市は、1923年関東地震(関東大震災をもたらした地震)の埼玉県内の三大被災地の1つと言われています。3月末から進めてきた文献調査の結果も踏まえて、4月15日(土)に今年度最初の現地調査をおこないました。東武日光線の幸手駅周辺(旧幸手町)の寺社3か所を訪れ、建てられている石碑の碑文を読み取りました。現地調査の結果の一部(PDFファイル)を、ぜひご覧下さい。
幸手市を対象地域とした関東地震の研究は、この春卒業をした37期生が高校2年生のときに着手しました。今後、さらに調査を続けて考察を深め、9月につくば市で開催される学会(歴史地震研究会)で発表をします。また、その後、学術誌(『歴史地震』第33号、2018年5月発行)への掲載を目指して、論文を作成します。
中学2年 篠田海遥・野間鉄心
高校顧問 荒井賢一
新・高校2年田中健太が、3月28日(火)に芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催された日本化学会主催の化学クラブ研究発表会で、ポスター発表をしました。展示をしたポスターは、PDFファイルをご覧ください(日本化学会HPに掲載される予稿原稿(P16)には誤りがあるため、こちらを閲覧願います)。
学術誌『歴史地震』に投稿していた以下の論文2編が、おかげさまで査読を経て3月31日に受理され、5月発行の第32号に掲載されることになりました。
【資料】埼玉県春日部市に残る 1923 年関東地震に関する石碑
【報告】春日部市郷土資料館に残る 1923 年関東地震に関する記録
~大震災記念児童文集と大正 12 年粕壁町震災写真帳~
共著者:元高校3年 小林優介・高木駿・山浦照良・安倍聡志・北廣創史
元中学3年 竹原輝
また、本研究への取り組みと成果について、春日部市郷土資料館で開催中の「収蔵品展」で紹介(パネル展示)をされております。
2月4日(土)に開催された川の再生交流会(埼玉県主催)、および2月22日(水)に開催された大宮東ロータリークラブ例会において、芝川の研究成果を発表させて頂くことができました。詳細は、それぞれの報告(PDFファイル)をご覧ください。
2月4日(土)に、埼玉県主催の「川の再生交流会」で、高校理科研究部員が講演をさせて頂くことになりました。
埼玉県が発行した本行事のチラシはこちら。
12月11日(日)に、芝川の清掃活動調査を実施致しました。
おかげさまで、今年予定していた現地の調査は、すべて計画どおりに終了できました。
研究の成果は、2月4日(土)に開催される埼玉県主催「川の再生交流会」、および2月22日(水)に開催される「大宮東ロータリークラブ例会」で、高校生の部員が発表をおこないます。
2015年9月21日(月)~22日(火)の1泊2日で、山梨県の大菩薩峠に行きました。この行事は、ハイキング・天体観察・科学観察を目的としたレクレーション合宿で、中1~高2までの部員が協力し合うことができ、安全に充実した2日間となりました。
1日目は、JR中央本線の塩山駅から路線バスで大菩薩峠登山口(裂石)まで行き、そこから宿泊地までは登山道を3時間ほど歩きました(写真1)。宿泊地(大菩薩ヒュッテ)に到着すると、みんな登山の疲れもあったと思いますが、手際よくまきストーブの火おこし(写真2)や夕食の準備(写真3)に取り組みました。
曇り空だったため、目的の1つだった天体観察は残念ながら出来ませんでしたが、普段は経験できない山小屋での宿泊を満喫しました。
2日目は、大菩薩峠までハイキングをしました(写真4)。晴れ間のある天気でしたが、遠方の景色までは一望できず、次回に期待したいと思います。それから、グループに分かれての活動(姫の湯沢での生息生物調査・水質調査・水源めぐり)をしました。楽しいひとときはあっという間に過ぎ、大菩薩ヒュッテから大菩薩峠登山口まで元来た登山道を下山しました。裂石のバス停にたどり着いたのは日暮れの頃でしたが、2日間学年の枠を越えて協力し合い、また常にお互いを気遣いながら行動できたことも、大きな収穫であったと感じています。
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写真1 | 写真2 | 写真3 | 写真4 |
2015年11月3日に東松山市民文化センターで開催された私学文化祭(作品展研究発表部門)で、次の2テーマの研究成果を発表しました。プレゼンは、スライドを用いた口頭発表形式でした(写真1)。
【発表1】空想科学する ~水中で燃える花火~ (高校2年生)
水中で花火が燃える原理を説明し、実験の記録(動画)を放映しました。
【発表2】溶解速度の曲線 (中学2・3年生)
溶解速度を表す「指数の式」の美しさを一生懸命に語る努力をしました。
私学文化祭は、芸能祭・音楽祭・作品展の3部門が一堂に会する総合文化祭で、毎年、埼玉県内の私学約40校が参加します。プレゼンが終わった後の時間には、違う学校の生徒同士がお互いに研究内容を聞き合い、学校の枠を超えた交流が見られます(写真2)。また、(理科研究分野以外の)他部門を鑑賞することで、視野が広がることも有意義です。受付も、参加校が協力し合って、生徒が務めます(写真3)。一般公開は見応えがあり、子供から年配の方々までどなたでも楽しめます。
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写真1 | 写真2 | 写真3 |
本校のすぐ側を流れている芝川とその調節池の調査を2015年10月17日と18日に実施しました。調査では水質と生息している生物について調査し、芝川本流とその調節池での環境の違いに関する論文を書きました。
芝川は埼玉県桶川市を源流とし、川口市にて荒川と合流する都市河川です。当校の理科研究部ではこの芝川に関する調査を1988年から行っています。2012年度と13年度には、流域住民の方々に芝川についてのアンケートをとり、「汚い」「現状のままでいいとは思わない」という意見が多かったため、13年度と14年度に清掃活動を行いました。
しかし、今年度の調査では昨年度と比べ、本流の一部の地点において透視度(水がどれくらい澄んでいるかを示すもの)の急激な悪化が見られました。次年度の調査では、その具体的な原因、改善点について模索していきたいと思っています。生息している生物に関しては、調節池のほうでエビの繁殖が見られるので、それを餌にする生物を呼び込み多様な生物が住む環境にしていくことができないかなどを模索していきたいです。
過去の地震に関する論文をまとめている学術誌『歴史地震』に『埼玉県さいたま市に残る1923年関東地震に関する石碑 その2』(石黒・他(2015))が掲載されました。また、さいたま市に残されている関東地震に関する石碑をまとめた論文について2014年と2015年の5月に日本地球惑星科学連合大会高校生セッションでも発表しました。
理科研究部では1923年関東地震がもたらした脅威や教訓を後世に残していく取り組みを行っています。毎年、埼玉県内のある地域について、その地域内に存在する1923年関東地震についての石碑の調査を行い、その結果を学術誌『歴史地震』に投稿しています。
石碑の調査は地域の図書館にある文献を参考に行っています。しかし、文献の記述と異なる場所にあったり内容が違ったり、そもそも存在しないこともあったりするなど苦労することも多いです。その分、完成した時の達成感は大きいです。この活動は過去の教訓を知る良い機会になっています。
そもそも理研ゼミとは?そう思われる方も多いでしょう。この理研ゼミというのは理科研究部の第37期生らによって考案された、部員の個人研究の成果をお互いに発表する部活内のイベントです。
ここではその理研ゼミの詳しい説明をしていきたいと思います。
理研ゼミではそれぞれが調べた、炎色反応の実験や地震の研究を各自でパワーポイントなどでまとめ、互いに発表しています。
筆者はそこで個人研究のロボットについて発表しました。そこではギアのかみ合いについてや、使えるセンサーの例として、光センサーや、タッチセンサー、超音波センサー、音センサーの紹介をしました。その例のプログラムなども紹介し、そのうえでそれらを応用することでできる、ライントレースや迷路脱出の説明をしました。ライントレースとは黒線に沿ってロを動かさせるものです。そのうえで、今後の文化祭でやりたいことや、その先でやっていきたいことなどを話しました。
このように、お互いに発表することで協力を仰いだり、相談や意見を言い合ったり、よりよい研究をしていくのが狙いです。また、互いの研究を見ることで、知らなかったお互いの研究を新しく知ることができます。部活の個人研究はお互いに知られずに終わってしまうことが多いため、このようにして研究を発展させる機会は貴重です。実際、ロボットについての研究は今までにもありましたが、その知名度が低いために後継者が現れず、打ち切られていました。そのようなことにならないよう、今後も理研ゼミは受け継いで行きたいです。
5月24日(日)に幕張メッセ国際会議場で開催される学会(日本地球惑星科学連合2015年大会)の高校生セッションに、2つの研究成果を発表します。
◎場所:幕張メッセ国際会議場
千葉市美浜区中瀬2-1 (JR京葉線 海浜幕張駅より徒歩)
◎時程: ポスター掲示 9時~ ポスター会場(2階)
ポスター概要説明 11時30分~
国際会議室(2階)
ポスター発表 13時45分~15時15分
ポスター会場(2階)
講評・表彰 16時30分~
場所は当日までに連絡
17時 終了(ポスター撤収)
※理科研究部員の発表の予稿集原稿(ポスター番号・タイトル・発表者・要旨)を後述します。プログラムは、日本地球惑星科学連合2015年大会のHPで閲覧できます。どなたでも無料でご覧頂けます。ぜひ、会場へお越し下さい。
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3月末に発行された『埼玉県立川の博物館 紀要15号』に、以下の昨年度の芝川研究の成果を掲載頂くことができました(筆頭著者は 高3 上原 悠太郎)。
今年度も調査を継続しており、4月2日(木)には、芝川本流および隣接する調節池での生息生物調査を実施しました。合わせて、パックテストを用いて、水質(pH(水素イオン指数)やDO(溶存酸素量))も参考のために測定しました。
↓砂大橋(学校近く)での調査風景
ここまでの成果は、5月24日(日)に幕張メッセ国際会議場で開催される
日本地球惑星科学連合2015年大会の高校生セッションにおいて発表します。
SPP( サイエンス・パートナーシップ・プログラム)への実施報告書が完成いたしました。
以下より生徒の書いた論文(PDFファイル)を閲覧することができます。ぜひご覧ください。
平成24年度に取り組みました芝川の研究成果について、生徒が中心となって論文を作成し、埼玉県立 川の博物館 紀要13号に掲載していただきました。
埼玉県立 川の博物館 紀要に高校生が筆頭著者の論文として掲載されたのは初めてです。
論文はコチラ
芝川のゴミ投棄をゼロに!
2年9組 長田そらくん
理科研究部では、「芝川の川岸及び川底にどのような種類の人工物がどのくらい存在するのか」を知るため、12月6日に清掃活動調査を実施しました。当日は、気温は13℃、寒い風が吹く中、100を超すゴミの回収を行いました。その結果、回収したゴミの中で最も多かったものはコーヒーやビールの空き缶でした。他にも不法投棄されと思われる家庭ゴミ、ポイ捨てされたと思われるたばこの吸い殻などを回収しました。ビール、コーヒーの空き缶、たばこの吸い殻が捨てられていたことから捨てているのは善悪の区別がつく大人である可能性が高いことが分かり、残念な思いでいっぱいになりました。
夏休み中に行った芝川流域アンケート調査では、人々の環境に対する関心が高まっている一方で、地域に流れる河川という身近な環境への関心は必ずしも高くないことが分かりました。今回の清掃活動調査は、このことの裏付けともなり得るものです。アンケートでは分かりにくかった年齢別の芝川に対する関心、及び環境保護に対する熱意というものも推測できます。ポイ捨てや不法投棄という実態には大人たちの意識が現れているのではないでしょうか。
現在、理科研究部ではこの調査の結果も含めて「埼玉県立川の博物館・研究紀要」に掲載予定です。研究紀要は、埼玉県の図書館や各種博物館、国会図書館に置かれます。ぜひご覧ください。
高校1年1組 垣原 秀俊
10月25日、私は現在進めている研究「ザ・スペースバルーン」の事前学習及び情報収集として、茨城県つくば市にある「高層気象台」を訪問しました。この「ザ・スペースバルーン」とは、一言でいえば、「気球を使って宇宙を目指そう!」という計画です。具体的には、気象観測などで使われる直径2メートルほどの気球(ガス風船)に、デジタルカメラや観測器具を積んで高度30キロメートルの成層圏まで飛ばし、写真撮影や科学観測を実施します。高度30キロメートルまで上がると、空の色も黒くなり、宇宙から見たのとほとんど変わらない、美しい、青くて丸い地球を撮影できます。また、空気も地上の100分の1しかないため、地上とは全く異なる、様々な気象現象が観測できるのです。
高層気象台は、その名の通り高度何千、何万メートルという「高層大気」を重点的に研究、観測している施設です。そこには、もう何年間も気球を上げ、観測に打ち込んでいる、いわば「気球のプロ」たちが揃っていました。気象台を訪問したことで、具体的な気球の打ち上げや回収に関する専門家の方々の意見を伺えました。例えば、上空のマイナス50℃の寒さから機器を守るため、お湯を入れたボトルを機体に取り付けた方が良いこと、日本では法律の制限があるため、事前に空港の航空局へ許可をもらわなければならないことなどです。実際に観測に使われている気球を見せて頂き、ジェット気流の発見といった日本の高層気象観測の歴史にも触れ、とても有意義な1日でした。
「ザ・スペースバルーン」は、来年夏の気球打ち上げを目指しています。現在は一人で取り組んでいますが、気球の打ち上げ時には多くの人手がいるため、協力してくださる方を募集しています。
11月14日には、現在進めている歴史地震や地震観測の研究の一環として、東京大学地震研究所と気象庁を訪問しました。
地震研究所では、過去に起こった地震や地震を観測する地震計の仕組みを学びました。図書館にも入り、「なまず絵」の実物を見ることができました。昔は、地震はナマズによって引き起こされていると信じられていて、人々が地震を起こしたナマズをこらしめている絵もありました。地震によって生じた火災から逃げ惑う人々の絵や、明治時代ごろに来日した研究者の作った地震計も展示されていました。過去に起こった地震の調査から、今日に通じる防災地震学上の発見を得ようとする研究を、理科研究部は積極的に行っています。今回の訪問は、私たちが研究を進めていくうえで、非常に大きな糧となりました。
気象庁では、庁内にある気象科学館をはじめ、24時間地震や気象現象の監視業務をおこなっている現業室の中を見学させて頂きました。また、「判定会室」や記者会見室にも入れて頂くことができました。